飲食業界を支援する新たなパートナーシップ
株式会社インフォマートと株式会社flaroが業務提携を締結し、飲食業界の経営課題解決に向けた新しい取り組みが始まりました。この提携により、飲食店向けの経営管理プラットフォーム「FLARO」の代理販売が12月より開始されます。両社はデジタル化の力を活用し、業務の効率化を図ることで、飲食店の持続的な成長を支援していく方針です。
業務提携の背景
飲食業界は、外食需要の高まりや客単価の向上にもかかわらず、原材料費や人件費の高騰、人手不足などが影響し、厳しい経営環境に置かれています。東京商工リサーチによれば、2025年に予測される飲食店の倒産件数は734件に達し、過去最多となる見込みです。このような状況の中では、経営指標を正確に把握し、データを基にした改善策の実施が求められます。
多くの飲食店がFLコストの管理を手作業やExcelで行っており、現場に大きな負担をかけている現状を踏まえ、インフォマートはあらゆる経営課題の相談ができる環境を整えることを目指しました。この考えから、flaroとの提携が生まれました。
提携の内容
この業務提携では、以下の四つのポイントで飲食業界の課題解決に努めます。
1.
FLAROの代理販売 : 飲食店向けの経営管理ツールの導入を通じて、飲食業界のデジタル化を推進します。
2.
システム連携の強化 : すでに連携完了している「FLARO」と「BtoBプラットフォーム 受発注」のシステムをさらに強化し、店舗の仕入れ状況をリアルタイムで把握できるようにします。
3.
トータルソリューションの提供 : 経営分析や受発注を網羅的にサポートするソリューションを提供し、飲食店の業務効率化を図ります。
4.
共催セミナーの実施 : 業界トレンドや成功事例を共有するユーザー会を共同開催し、情報交換を推進します。
システム連携による新しい価値の創出
現在、飲食業界はデジタル化の波に乗っていますが、進展にはまだ時間がかかる見込みです。しかし、FLAROは飲食店の経営状況を可視化する機能を持っており、これとインフォマートの受発注システムが組み合わさることで、業務の効率化が一層加速されます。今後、両社は飲食店に向けたデータ主導の経営支援を広げ、業界全体のDXを進めていくことを誓っています。
両社の展望
株式会社flaroの代表である安部 修平氏は、インフォマートとのパートナーシップを結んだことを重視しており、データを活用した飲食店のDXを促進することが「飲食業界の未来のスタンダード」を築く鍵であると述べています。一方で、インフォマートの杉山 大介氏は、flaroとの協業を通じて飲食業界の生産性向上へ貢献する意気込みを見せており、両社の連携からのシナジー効果に期待を寄せています。
この業務提携は、今後の飲食業界の発展を促す一助となることが期待されており、持続可能な成長を実現するための新たな指針として注目されています。