CLIP社が提案する未公開映像取り扱いガイドライン
株式会社CLIPは、映画やドラマ、アニメなどの未公開映像素材の取り扱いに関する新たなガイドラインを2025年12月8日に発表しました。この「未公開映像素材 取り扱い運用ガイドライン」は、情報漏洩リスクを完全に排除することを目的としており、制作現場のセキュリティを強化します。
近年の背景と必要性
近年、短い動画や切り抜き動画の制作が増加する中で、機密性の高い素材を扱うケースが多くなっています。このような背景を踏まえ、CLIP社は業界の安全基準を引き上げることを決意しました。特に、個人の端末や無制限な複製による情報漏洩が懸念されているため、セキュリティを強化することが急務となっています。
ガイドラインの主要な項目
このガイドラインには、以下のような厳格な制限と管理基準が設けられています。
1. アクセス制限
ガイドラインでは、映像素材の取り扱いが可能な人員が厳格に制限されています。具体的には、会社の代表取締役やセキュリティ管理責任者、そして案件ごとに指定された最低限の編集担当者だけが直接取り扱うことが許されています。また、個人端末での編集が禁止され、専用の環境で作業を行うことが求められます。たとえば、指定された会社のPCとネットワークのみでの作業がルールです。
2. データ管理と流出防止
データの流出を防ぐためには、ウォーターマークを常時表示し、誰がいつ映像を扱っているのかを明記することが義務づけられています。また、ファイルのダウンロードは原則禁止され、ストリーミング形式での受領が求められます。さらに、素材の保存期間も厳守し、期限が切れた後は完全に削除しなければなりません。
3. 緊急対応
万が一の際には迅速な対応が求められます。誤送信や不正アクセスなどの疑いが生じた場合には、10分以内にアクセスを遮断し、クライアントへの報告を行うフローが明記されています。このように、責任の範囲や業務の流れが明確にされており、万全の体制を整えています。
大手クライアントとの協業
CLIP社のガイドラインは、映画配給会社やテレビ局、アニメ製作委員会などとの実務運用を考慮して設計されています。これにより、未公開素材をより安心して預けられるかどうかを判断基準とした高いセキュリティ体制が構築されています。
代表からのコメント
CLIP社の代表取締役山本真司氏は、「切り抜き動画やショート動画は、今やIPビジネスにおける重要な流通チャネルだ。だからこそ、我々は安心して預けられる会社であることが最重要だ」と語っています。このガイドラインは、長期的に信頼を構築するための運用基盤として機能します。
CLIP社について
株式会社CLIPは、AI技術を用いた切り抜き動画生成やIP権利管理を提供する次世代のコンテンツプラットフォームです。多様なフォーマットのコンテンツに対応し、魅力的な形での再編集を実現し、映像だけでなく、音声や活字、漫画、写真といった幅広いジャンルのコンテンツの流通と価値最大化を目指しています。CLIP社は、次世代のコンテンツ流通インフラを構築するための取り組みを続けています。
詳細については、
株式会社CLIPの公式ウェブサイトをご覧ください。