データベース監査ソフトウェア「Insight PISO」の進化
株式会社インサイトテクノロジーは、データベース監査ソフトウェア「Insight PISO」がMicrosoft AzureのマネージドデータベースであるAzure SQL Databaseに正式対応したことを発表しました。この決定は、企業がデータベース技術の進化に伴い、必要とする監査機能の強化を目的としています。
Azure SQL Databaseの対応背景
データベース監査ソフトウェア「Insight PISO」は、2004年のリリース以来、企業のデータベースセキュリティを支え続けてきました。この20年間で、データベース環境が大きく変わり、オンプレミスだけでなく、クラウド環境のマネージドデータベースの導入が増加しています。特に、近年では多くの企業がクラウドシフトを進め、マルチクラウド環境を採用しています。このような変化に伴い、データベースの標準機能や各クラウドプロバイダーの機能では監査ログが分散しがちで、一元管理という課題が浮上していました。
インサイトテクノロジーによる調査によると、データベース監査に関わる企業の約35%がオンプレミスDB、39%がIaaS DB、そして72%がマネージドDBを導入していることがわかりました。その中でも、Azure SQL Databaseは利用者が全体の13%を占め、マネージドDBでは4位に位置しています。この勢いは今後も増すと考えられます。また、ログ管理においては、44%の企業がオンプレミス及びクラウド環境のログ一元管理の必要性を訴えています。
Insight PISOの特徴
「Insight PISO」は、これまでにOracle、SQL Server、PostgreSQL、MySQLなどの主要なオンプレミスデータベースに対応してきましたが、2019年以降はクラウドのマネージドデータベースとして、Amazon RDS及びAmazon Auroraもサポートしています。今回のAzure SQL Databaseへの対応により、監査ログの一元管理が可能となり、企業が複数のデータベース環境を運用する際の効率性が大幅に向上します。
このソフトウェアはリアルタイムで警告通知を行い、アクセスログを蓄積します。データベースの性能やログ容量の劣化を最小限に抑えつつ、ユーザーに最適なサービスを提供する姿勢が評価されています。データベース監査市場で10年以上にわたって国内シェアNo.1を誇る「Insight PISO」は、今後も進化を続けることでしょう。
企業情報と活動
株式会社インサイトテクノロジーは1995年の創業以来、データベース関連の技術を追求し、企業に対してデータ活用基盤を提供してきました。データガバナンスの観点から、企業が持つデータの価値最大化を目指し、さらなるサービス拡充に努めています。さらに、毎年開催されるデータ技術者向けカンファレンス「db tech showcase」では、世界中のエキスパートが登壇し、エンジニアが集まる場となっています。
最後に
「Insight PISO」はAWS Marketplace及びAzure Marketplaceから手軽に導入できるため、企業が迅速にデータベース監査体制を整える手助けとなるでしょう。今後もインサイトテクノロジーは、変化するデータベース環境に適応し、より良いソリューションの提供を目指します。