ガウ・キャピタルとPCG、銀座の象徴的商業施設を共同で取得
ガウ・キャピタル・パートナーズとPCGが銀座で提携
2025年2月7日、東京の銀座にて、不動産プライベート・エクイティファンドのガウ・キャピタル・パートナーズ(以下、ガウ・キャピタル)が、ペイシャンスキャピタルグループ(以下、PCG)と共同で、銀座5丁目に位置する「東急プラザ銀座」を取得したことが発表されました。本物件の取得に関して、ガウ・キャピタルは91%の持ち分を持ち、PCGが9%を保有します。
「東急プラザ銀座」は2016年に完成した大型商業施設で、面積は15,153坪(約50,093平方メートル)。銀座駅に直結しており、JR有楽町駅からも徒歩圏内に位置するため、利便性が非常に高いことが特徴です。この施設は、高級ブランドの旗艦店や有名百貨店、高級ホテルに囲まれており、東京で最も格式のあるショッピングエリアの中心に位置しています。
物件は一等地にあり、1,139坪(約3,765平方メートル)の敷地面積を有し、四方を道路に囲まれていることから、抜群のアクセス性と視認性を誇ります。このような立地は、ブランド価値を高める要因にもなります。
最近の東京における小売市場は堅調で、訪日観光客の増加や円安による購買意欲の高まりが支えとなっています。また、国内消費も賃金上昇に伴い、プラスの影響を受ける見込みです。その上、東京都は近隣の東京高速道路を歩行者用空間「東京スカイコリドー」として再開発し、2029年には部分開通予定です。このような背景の中、東急プラザ銀座はその潜在的な価値がさらに高まることが期待されています。
ガウ・キャピタルの日本担当マネージング・ディレクターのイザベラ・ロー氏は、取得に対する喜びを語り、「PCGとの提携により、東京を代表する商業施設の価値を最大限に引き出すことができると確信しています」とコメントしています。彼女は、ガウ・キャピタルの商業施設に関する豊富な経験を活かし、この商業施設を一流のショッピングスポットへと再構築する意気込みを示しています。
同社のアセットマネジメント部門のアルビン・ロー氏も、「新たなテナント構成や一貫性のあるコンセプトを持った、活気ある商業施設へと改革する」と語り、ガウ・キャピタルが商業施設の価値向上戦略において豊富な専門知識を生かすことを楽しみにしていると述べています。
PCGのCEO、ケン・チャン氏は、ガウ・キャピタルとのパートナーシップを非常に嬉しく思うとし、「日本国内での広範なネットワークを通じて、特別な投資機会にアクセスできることが大きな強みです」とコメントしました。彼は、ガウ・キャピタルの豊富な経験とPCGの強固なブランドとの連携がこの施設の潜在力を最大限に引き出すと確信しています。
今回の取得は、東京の活気ある市場における投資チャンスへのガウ・キャピタルの確固たるコミットメントを示しています。同社は今後も高い潜在能力を持つ資産を見つけ出し、革新的な資産運用戦略を通じて卓越した価値を提供する方針です。これにより、ガウ・キャピタルの運用資産額は約6,550億円(47億米ドル)に達し、オフィスやリテール、住宅、ホテル、物流セクターなど多様なポートフォリオを構築しています。
ガウ・キャピタルについて
ガウ・キャピタル・パートナーズは、アジア太平洋地域や参入障壁の高い不動産市場を対象とした資産運用会社です。2005年の設立以来、多くの商業物件で価値向上を実現しており、そのポートフォリオにはアジア全域の高級モールが含まれています。
PCGについて
2019年に設立されたPCGは、シンガポールと東京を拠点とする不動産投資運用会社です。日本国内外で強固なネットワークを築き、独自の投資機会にアクセスする力を持っています。特に観光関連資産や高品質な住宅資産の取得・開発に注力しています。