トヨタコネクティッドの新たな挑戦
トヨタコネクティッド株式会社が新規事業創出プログラム「iii」を開始しました。このプログラムは、事業アイデアを持つ外部の人材を募り、共に事業計画を作成する革新的な取り組みです。これにより、企業の持続可能な成長を促す新しいモデルが誕生します。
「iii」プログラムの概要
「iii」(呼称:アイズ)は、企業が抱える挑戦を外部の起業家と共に乗り越えるためのプログラムで、まずこの取り組みの基盤となるのが「EIR(Entrepreneur in Residence)」モデルです。これは、数多くのグローバル企業が採用している手法で、起業家を一定期間受け入れ、新たなプロジェクトやスタートアップを創出するものです。
トヨタコネクティッドは、この世界基準のEIRモデルを特有の形にアレンジし、以下の3つのポイントで特徴づけています。
1.
外部起業家を受け入れる構造
企業の枠を超えたアイデアを活用し、さらに革新性を高める試み。
2.
採用と事業創出の統合
人材を選ぶ段階から企業の事業化を共に進めることで、効果的な連携を図ります。
3.
迅速な実行力
事業化を2年以内に目指し、スピーディな展開を推進。
課題に対する変革の試み
従来、大企業における新規事業の立ち上げには多くの障壁がありました。しかし、トヨタコネクティッドは2019年から試行してきた先行企画部の活動を基に、新たな構造を生み出しました。システムの変革を試みる背景には、即戦力となる事業パーソンの獲得と新たなアイデアを事業化する難しさがあるのです。
「iii」の特異性:共創から価値創出へ
「iii」はその名の通り、Innovative Impact Initiativeの略称であり、設計コンセプトは「タノシイはタダシイ」としています。すなわち、挑戦を楽しむ環境が正しい事業創出につながるという理念が反映されています。その結果、参加者の持ち込むアイデアは、社内のメンバーと共にブラッシュアップされ、具体的なビジネスプランへとつながります。
このプログラムでは、2025年9月から11月にかけて応募を行い、2026年2月に最終ピッチを実施しました。その際、参加者が提案した事業案は市場性や実現可能性を重視しつつ共に計画を立てて進めます。これにより、従来の選考基準を超えた実践的な評価が行われました。その過程で、参加者の事業構想力や実行力、企業文化との親和性が評価されます。
今後の展望:挑戦の輪を広げる
「iii」のプロジェクト責任者である稲岡治氏は、「困難な状況でもやり遂げる力や挑戦への好奇心が重要だ」と強調しています。また、プロジェクトを推進する岡愛摘氏は、「応募者の『かなえたい』を出発点に、具体的な行動につなげられたことが成果」と話しています。
トヨタコネクティッドでは、この新たな価値創出が継続的になされるよう、社内外の挑戦を絡めていく方針です。これからのビジネスにおいて、ここで芽生えたアイデアが実現され、広がっていく様子に今から期待が持てます。未来のビジネスシーンにおいて、トヨタコネクティッドはどのような価値を提供し続けていくのか、注目していきたいところです。