チケミーが自民党で提案したNFTチケットの未来と可能性

2025年3月26日、東京都千代田区の自由民主党本部にて、株式会社チケミーの代表取締役CEO、宮下大佑氏が登壇しました。この日は、自由民主党の知的財産戦略調査会が「クールジャパン戦略の新たな展開」に関する会議を開き、その中でNFT（非代替性トークン）を活用したチケット流通の改善や、ライブエンターテインメント業界の海外展開に関する提言が行われました。

チケット不正転売の現状

会議の進行を担当したのは、山田太郎事務局長。会の冒頭には、小林鷹之調査会長と山下貴司幹事長による開会挨拶がありました。その後、文化庁からは「チケット不正転売禁止法」の運用状況が報告されました。さらに、株式会社STARTO ENTERTAINMENTと株式会社ヤング・コミュニケーションからは、業界内での具体的な取り組みや直面している課題が共有されました。

特に、チケットの不正転売は問題視されており、株式会社チケミーの宮下氏はこれに対策を示すべく、次世代型チケットシステムを提案しました。彼の提案には次のようなポイントがありました。

- 本人確認による不正転売防止の仕組み: チケットを購入した本人でなければ、譲渡が難しい仕組みを導入し、不正な転売を阻止します。
- 透明な譲渡履歴: チケットの取引履歴を blockchain 技術で管理し、取引の信頼性を高めます。
- ダイナミックプライシング: リセール機能を盛り込み、市場に応じた価格設定を柔軟に行えるようにします。
- 海外ファンへのアプローチ: グローバル市場に対する販売促進も可能にし、海外のファンにも容易にアクセスできる仕組みを整えます。

NFTチケットの導入により、単なるデジタルチケットの置き換え以上の効果が期待されます。ファンとのコミュニケーションを強化したり、イベントの後に価値が続くアフターサービスの充実化も考えられています。

宮下氏のコメント

「今回の戦略会議において、NFTチケットの社会的意義や技術的な可能性を皆様に知っていただける貴重な機会となりました。今後も不正転売のない健全なチケット流通を目指し、業界全体の発展に寄与できればと思っています。」と宮下氏は話しました。

今後の展望

チケミーでは、政府機関や業界団体と連携を強化し、NFTチケットの普及を進めていきます。また、ライブエンタメ市場の健全化や国際化を支援する取り組みも継続していく予定です。まさに、NFT技術がもたらすチケット業界の変革の波が今後も期待される瞬間になりそうです。

会議の概要

- 日付: 2025年3月26日
- 場所: 自由民主党本部
- 主な発表者:

- 文化庁
- 株式会社STARTO ENTERTAINMENTの和田美香氏、弁護士の中島博之氏
- 株式会社ヤング・コミュニケーションの源野栄治氏
- 株式会社チケミーの宮下大佑氏

この会議は、今後のチケット業界にとって重要な転機となることでしょう。NFT技術がもたらす新たな可能性に、今後も目が離せません。