大建工業が新たな木質ボード『DIO woodcore』を開発
大建工業株式会社が、北米市場に向けた新素材『DIO woodcore』(ディオ ウッドコア)のプロトタイプを完成させました。この新しい木質ボードは、優れた強度とサステナビリティを特長としており、合板基材の床材課題を解決する可能性を秘めています。
プロトタイプの展示と評価
今回、『DIO woodcore』は、2024年4月に米国で開催されたフローリング展示会「NWFA Expo」に出展され、多くの来場者から高評価を得ました。また、正式名称が決定されたことで、今後の市場展開に向けた注目度が高まっています。北米市場に適した販売開始を2026年4月に予定しています。
『DIO woodcore』の特長
『DIO woodcore』は、以下のような特長を持っています:
- - 強度:合板同等の高い曲げ強度とねじ保持力を兼ね備えています。
- - 平滑性:製品表面の平滑性が高く、仕上がりが美しいです。
- - サステナビリティ:カナダの原産材のみを使用し、持続可能な木材の循環利用を推進しています。
このように、『DIO woodcore』は環境に配慮した地産地消型のサステナブルな素材として、床材基材だけでなく、さまざまな用途への展開も期待されています。
展示会について
さらに、6月と7月に東京と大阪で開催される「80周年記念フェア」でも『DIO woodcore』が展示される予定です。これは日本国内での初お披露目の場となりますので、ぜひ多くの方にご来場いただき、実際にその性能を体験していただきたいと思います。
- 東京会場:2025年6月4日、5日、10:00~17:00@東京国際フォーラム
- 大阪会場:2025年7月9日、10日、10:00~17:00@グランキューブ大阪
大建工業の海外展開
大建工業は、国内市場の縮小が見込まれる中、海外市場の拡大を重要視しています。特に北米市場は木材の需要が高く、安定しているため、同社にとっては重要な市場となっています。MDF(中密度繊維板)の販売を中心に、木質素材の提案を行ってきた結果、『DIO woodcore』という新しい素材の開発に成功しました。
まとめ
木質素材における革新を目指している大建工業が手掛ける『DIO woodcore』は、北米市場における新たなビジネスチャンスを開くものになると期待されます。持続可能な素材として、今後の製品展開に目が離せません。ぜひ、展示会等でその進化を体感してください。