大型造形を実現するUnionTech「Lite600」導入の全貌

3Dプリンティングの新星「Lite600」の実力

こんにちは、東京エリア担当記者です。今回は、静岡県の株式会社岩間工業所が新たに導入したUnionTech製の3Dプリンター「Lite600」について、詳しくご紹介します。このプリンターは、従来の300mm四方の造形サイズを大幅に超え、600mm × 600mm × 400mmの大型造形が可能となりました。これにより、さまざまな用途に対応できる新しい多機能の造形サービスが始まりました。

新たなサービスの特徴

「Lite600」の導入により、以下の特長が実現されます。

1. 大型造形への対応

- 最大サイズ: 600mm × 600mm × 400mmの一体成形が可能。
- 先進技術: レーザースキャン自動キャリブレーションと可変ビームスポット技術で精度が向上。

2. 高精度で滑らかな仕上がり

- 積層ピッチ: 0.05mm〜0.2mmの選択が可能。
- 精度: XY精度は±0.1mm、Z軸位置決め精度は±0.3mm以内で、高い精度が期待できます。
- スキャン速度: 最大10m/sを実現し、効率的な造形が可能です。

3. 多用途に対応する材料

- 標準材料: 白色ABSライク樹脂を使用。
- 応用事例: 自動車部品、建築模型、医療モデルなど様々な分野での利用が可能で、特注に応じた材料のカスタマイズも検討されます。

様々な業界への展開

この新サービスにより、対象顧客は自動車、航空宇宙、電子機器、建築設計など多岐にわたります。具体的な用途としては、大型試作品、デザインモック、精密鋳造型、大規模治具、さらには特注部品の製作まで、多彩な対応が可能です。

導入の背景と市場のニーズ

現在、特に自動車業界においては、大型高精度の造形ニーズが増えています。この市場の変化に応える形で、「Lite600」の導入を決定しました。これにより試作から小ロット生産まで、多様なお客様のニーズに応えることができるでしょう。

サポート体制と今後の展望

岩間工業所では、まず受託造形サービスを通じて、Lite600を体験する機会を提供しています。この段階を経て、実際の装置導入を希望されるお客様をサポートする体制を整えています。

現在、「Lite600」は精度調整の最終段階にあり、順次造形依頼やベンチマークテストが進行中です。これからも、顧客のニーズに応じた高精度な造形ソリューションを提供し、製品開発を支えるパートナーとして全力を尽くします。