天気と電気の関係を再考する
近年、エネルギーのコストが家庭の家計に与える影響が大きくなっています。それに伴い、電気代を意識する機会も増えているでしょう。特に冬が近づくにつれ、暖房器具の使用が増えるため、電気代の負担が心配されます。そうした中で、株式会社Looopが実施した調査は、「天気と電気のつながり」に関する市民の認識を探る良い機会となりました。
調査の背景と目的
再生可能エネルギーの利用促進を目指すLooopは、20~60代の男女を対象に、2015年10月31日から11月4日の間にインターネットで「天気と電気のつながり」に関する調査を行いました。この調査では、999人の男女からの回答をもとに、日常生活における天気の確認状況や電気代の認知度を探ります。
日常的な天気チェックと電気代の状況
最初の質問は、天気をどの程度チェックするかというもので、多くの人が天気を意識していることがわかりました。67.4%の人がほぼ毎日天気を確認しているという結果が出ました。特に、週に数回は約9割の人が日常のルーチンとして組み込んでいるのです。
一方、「電気代をどの程度チェックしていますか?」という質問では、なんと78%の人が「チェックしない」または「月に1回程度」と回答。天気を確認する頻度と比べて格段に少ないことが分かりました。こうした結果から、私たちは天気に関しては敏感である一方、電気代に対してはあまり関心がないことが浮き彫りになっています。
晴れた日の意識
次に「晴れた日の電気代を削減できそうと思いますか?」という質問では、わずか4.3%がポジティブな回答をしました。多くの人が晴天のメリットを洗濯や外出に結びつけましたが、電気代に対する意識は非常に薄いのが現状です。
出力制御の認知度
非常に興味深いのは、「晴れた昼間に太陽光発電の電気が余っているため、出力制御が行われる」という問題については、65.5%の人が「知らない」と回答しました。また、晴れた昼間の電気が安くなる傾向についても73.9%が無知でした。再生可能エネルギーの普及が進んでいるにもかかわらず、この関係性が認識されていないのです。
利用意向が高いサービス
とはいえ、もし晴れの日に電気代が安くなるサービスが提供された場合、約7割の人がその利用を検討したいと回答しています。「非常に思う」が21.5%、「やや思う」が48.8%という結果からも、新しいサービスへの期待が伺えます。
まとめ
Looopの調査によって、天気と電気代の関係は多くの人にとってまだまだ知られていないことがわかりました。しかし、晴れの日に電気代が安くなるというサービスへの期待が高いことも事実です。
Looopでんきの「晴れ割」
Looopでは、電力小売サービス「Looopでんき」において、晴れた日の電気代をさらに割引きする「晴れ割」キャンペーンを実施予定です。太陽光由来の電力が多くなる昼間の時間帯に電気を使用する「ピークシフト」をおこなうことで、電気代を削減し、再生可能エネルギーの有効活用を実現します。
会社情報
2011年に設立されたLooopは、エネルギーの自由な利用を目指し、再生可能エネルギーの普及に力を入れています。エネルギーに関するさまざまな提案を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。