新たな詩の旅を描く吉増剛造展『アイウエオ、ノ、ア！』開催

吉増剛造展『アイウエオ、ノ、ア！』の詳細

2025年5月20日から6月21日まで、東京都港区虎ノ門に新設されたソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL」にて、詩人・吉増剛造の展覧会『アイウエオ、ノ、ア！』が行われます。この展示会は、彼の豊かな詩的表現と独自の視点を通じて、新たな旅立ちを象徴しています。

展示内容の概要

吉増剛造氏は、これまでギャラリーでの展示や朗読パフォーマンスを通じて、詩の新しい可能性を追求してきました。本展では、彼が先に旅立った人々への追悼の詩を含む直筆原稿、未発表の草稿が展示されます。これに伴い、朗読パフォーマンスの映像や音声も公開され、彼の poetic voice に親しむ機会を提供します。

彼が目指すのは、たとえ薄暗い死別の中にも輝く「光」を見出すことで、詩の新しい種を播くことです。来場者は、彼の作品が持つ深いメッセージや、詩に対する彼の情熱を体感できるでしょう。

吉増剛造のプロフィール

吉増剛造は1939年に東京で生まれ、1964年に『出発』でデビューしました。以来、彼は60年以上にわたり言語と詩のかたちを探求し続け、多くの前衛的な作品を生み出してきました。代表作には『黄金詩篇』や『オシリス、石ノ神』などがあり、近年でも新たなメディア形式での表現を追って、写真やビデオ、銅板彫刻など多岐にわたるアートを展開しています。彼は、詩を朗読するだけでなく、音楽や舞踏とのコラボレーションも行い、その活動は現代詩の新たな地平を切り開いています。