オープンイノベーションの新時代を切り開く、未来構想コンソーシアムの設立
株式会社ZenXは、世界的なリサーチ会社フロスト・アンド・サリバンと共に、日本で初めてのHRテックとグローバルリサーチ企業によるオープンイノベーションプラットフォーム「未来構想コンソーシアム」を設立しました。この新たなコンソーシアムの目的は、スタートアップと大企業の衝突を解消し、イノベーションを促進することです。
コンソーシアムの独自性
このコンソーシアムは、メガトレンドや技術トレンドの分析を基に、フューチャーキャスティングとバックキャスティングの手法を使った構想・マッチング・実行支援を提供します。年間150社規模のスタートアップと大手企業とのマッチングを視野に、国内外の有力なスタートアップとの共創を加速させることを目指します。
大企業とスタートアップの課題
大企業は、技術の選定や外部パートナーの発見、社内調整にかかる時間の壁によって新規事業の推進が難しくなっています。一方で、スタートアップ側も技術はあっても大企業との接点が少なく、協業を実現する情報が不足している現状があります。このような“つながりにくい”構造が、両者のイノベーションの障害となっています。そこで、本コンソーシアムがこの問題を解決し、双方にとって必要な技術やパートナーを短時間で見つけられる仕組みを提供します。
具体的な支援活動
コンソーシアムでは、次の4つの活動領域を中心に支援を行います:
1.
メガトレンド・技術トレンド勉強会:最新の技術やトレンドに関する産業洞察を提供し、議論の場を提供します。生成AIやグリーントランスフォーメーション(GX)をテーマにした内容が中心です。
2.
スタートアップリサーチと紹介:ZenXが年間で約150社のスタートアップおよび大学研究室の情報を集め、協業に必要なデータをデータベース化しています。その中から、各企業のニーズに応じた最適なスタートアップを推薦します。さらに、投資検討に際して必要なデューデリジェンス(DD)もサポートします。
3.
ニーズヒアリング・共創テーマ設計:参加企業との個別面談を通じて、将来のビジョンや内部資源を整理し、注力すべきテーマを導きます。その後、実行フェーズへのサポートを行い、理想的なシナリオを逆算して具体的な実装計画を策定します。
4.
共創プロジェクト支援:具体的な共創プロジェクトの設計から実施まで、コンソーシアムが伴走し、効果的な実行を促進します。
今後の展望と共創の未来
このコンソーシアムでは、500社の大手企業と2000社のスタートアップと共に新たなプロジェクトを立ち上げることを目指しています。また、メガトレンドやフューチャーキャスティングを基にしたテーマの創出から、具体的なビジネス化までを一貫して支援し、年間10000件以上のマッチング成果の拡大を図ります。
期待されるインパクト
ZenXの代表、後藤正宏氏は「日本にはまだ世に出ていない多くの技術や研究が存在します。これらを社会に実装する責任があります。私たちは未来を語るだけでなく、具体的な事業化を通じて、タレントや技術が出会える場を提供します」と語っています。
また、フロスト・アンド・サリバン・ジャパンの代表、山村浩氏も「当社の持つ40拠点に及ぶネットワークと分析力を活用し、日本からの共創を世界に繋げていきます」とし、今後の展開に期待を寄せています。
この新たな取り組みから生まれる未来の可能性は、両者のイノベーションを一層加速させることでしょう。今後の展開に注目が集まります。