新たな画像生成AI「Mitsua Likes」の登場
株式会社アブストラクトエンジンが、全く新しい画像生成AI「Mitsua Likes」を発表しました。このプロジェクトは、単に画像を生成するだけでなく、参加者皆で共創することをテーマにしています。すでに多くの方々が参加しており、約58,000枚の画像、577体のVRM(仮想現実向けの3Dアバター)、827ポーズ、923件のVRM Shoot!と、盛大な成果を上げています。このAIモデルは、日本企業が初めて米国の非営利団体Fairly Trainedからの認証を受けており、権利的にクリアなデータのみを使用して学習しているため、利用者に安心感を提供します。
“みんなで作るアート”のテーマ
「絵藍ミツア」プロジェクトは、2022年12月に始まりました。このプロジェクトでは、権利問題をクリアにしたAIモデル作りに向けた努力が続けられ、オプトイン画像生成AI「Mitsua Likes」の開発が進められてきました。ユーザーから提供されたデータを活用し、AIは学習を行っています。
日本初のFairly Trained認定を取得
2024年12月、この「Mitsua Likes」はFairly Trainedから日本企業初の認証を取得しました。この認定は、著作権保護期間内にある著作物を許可なく学習していない生成AIとして、非常に重要な意味を持っています。このことは、安心してその生成した画像を使用できる環境を創出します。
生成の仕組み
「Mitsua Likes」での画像生成は、一定のルールを基に行われています。プロジェクトでは特に、以下の4つのポイントに重きを置いています。
1.
権利クリアなデータのみで学習:完全にオリジナルなモデルを開発し、明示的に許可を得た画像やパブリックドメインのもののみを扱います。
2.
AI生成データの学習なし:他の生成AIから生まれた画像や生成テキストを用いず、自ら学習したデータだけを使用。
3.
学習データの透明性:全データは公式サイトやDiscordで公開され、ユーザーが確認できる環境を整えています。
4.
著作権表示の義務化:生成したデータには必ずクレジット表示を行い、データの元となったアーティストを示すことで、トラブルを避けます。
コラボレーション機能の紹介
リニューアルに伴い、人気キャラクターとのコラボ画像生成が新たに可能になりました。公式サイトに掲載されたキャラクターのリストをもとに、参加者はキャラ画像を楽しむことができます。この機能は権利者からの明示的な許可を受けたキャラに限定されており、ユーザーは両者のライセンスに従って利用する必要があります。
学習画像の募集中
2025年1月からは、「絵藍ミツア」の新たな学習画像の募集が再開されます。抽選で選ばれた参加者には、彼女の「絵の先生」として、彼女に学ぶ機会を提供します。Discordの「Mitsua Contributors」チャンネルでも活発なコミュニケーションが行われており、自分のアートを学習させたい方はぜひ参加してみてください。
まとめ
新しい「Mitsua Likes」は、ただの画像生成ツールではなく、参加者同士で協力しあうことを大切にしています。権利面の安心感が得られ、クリエイティブな活動を支援するこのプロジェクトに、ぜひご注目ください。皆さんの参加をお待ちしています!