鹿児島の冷凍技術
2024-12-19 10:45:30

鹿児島県の薩摩ハム、デイブレイクの冷凍技術を導入し生産効率を向上

鹿児島県の薩摩ハム、デイブレイクの冷凍技術を導入し生産効率を向上



鹿児島県に本社を構える薩摩ハム株式会社が、デイブレイク株式会社の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を導入したことが発表されました。この技術の導入によって、同社は生産効率の向上と高品質な冷凍商品の実現を図っています。

導入の背景



薩摩ハムは、創業以来40年近く、鹿児島県内で高品質なハムやソーセージ、ベーコンの製造・販売を行っています。国内外から厳選した豚肉を使用し、製品の一つ一つにこだわりを持って製造を行っています。しかし、これまで使用していた冷凍設備には、凍結に時間がかかり、生産効率が低下するという課題がありました。また、凍結の過程で製品が塊になってしまうため、必要なバラ凍結に対応することが難しい状況でした。

こうした課題を解消し、より効率的な生産体制を確立するために、2024年10月末に「アートロックフリーザー」が導入されることとなりました。

導入による効果



「アートロックフリーザー」の導入により、薩摩ハムは主に学校給食向けのソーセージやベーコンの製造プロセスで新たな効果を得ています。九州や広島、岡山の学校に納入するために、加工直後の新鮮な状態で製品を凍結することが可能となりました。これまでの冷凍技術では難しかった、安定した品質のバラ凍結が実現したことで、大袋での納品が可能になり、さらに納品先でも用途に応じた小分け対応ができるようになったのです。

また、凍結時間の大幅な短縮が実現し、製造にかかる時間が従来の約半分になる見込みです。これにより、限られた人手や時間をより有効に使えるようになり、生産量の大幅な増加も期待できます。

今後の展望



薩摩ハムは、この冷凍技術を駆使して学校給食向け製品のさらなる成長を図るとともに、一般消費者に向けた自社ブランド製品の開発にも力を入れる予定です。この冷凍技術を用いることで、品質と鮮度に優れた商品を提供し、新たな市場へと進出し、ブランド力の向上を目指します。

デイブレイクの特殊冷凍技術



デイブレイクが開発した特殊冷凍技術は、急速冷凍において、食材の冷却処理において水分が氷結晶として変化する際の問題を克服し、高品質な冷凍を実現します。従来の方法では、氷結晶が大きく形成され細胞が損傷しやすいのですが、急速かつ均一に冷却することで、小さな氷結晶が形成され、細胞の損傷を最小限に抑えています。

この新技術によって、食材の形状を維持しながら、調理済みのあたたかい食品の急速冷凍も可能になります。従来では難しかった食材の急速冷凍を実現し、より高品質な冷凍食品の生産が可能になるのです。

まとめ



薩摩ハムは、デイブレイクの特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を活用し、生産効率や商品品質の向上を図ることで、食の安全と美味しさを追求していきます。さらなる技術の発展とともに、地域に根差したものづくりを続けていく姿勢が期待されます。


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