明治が初の輸出専用アイス「北海道アイスバニラ」を発表
株式会社 明治は、新たに開発した「北海道アイスバニラ」を2025年5月から台湾、香港、シンガポール、ベトナムにて順次発売することを発表しました。このアイスは明治のアイス事業初となる輸出専用製品であり、初年度には約85万本の販売を目指しています。
日本の品質を届ける
「北海道アイスバニラ」は、北海道にある自社工場で製造した高品質な乳原料を100%使用しており、コクと滑らかな口どけが特徴です。パッケージデザインもこだわっており、雪国北海道をイメージしたシンプルなホワイトを基調に、金色のブランドマークが映える洗練されたデザインになっています。また、製品の「日本製」「北海道」「meiji」という要素を強調し、品質の高さをアピールしています。
アジア市場への展開
明治は台湾市場で30年以上の経験があり、すでに「北海道アイスバニラ マルチ10本入」は人気商品となっています。年間販売数は約50万箱に達しており、これは長年の信頼の証です。明治はこの信頼を基に、「北海道アイスバニラ」を台湾だけでなく、アジア全域に浸透させることを目指しています。
アイスクリームの国際輸出においては、各国の規制に適合することが重要です。この新商品は、各国の基準に合わせて開発され、複数国適合のグローバルスペックであることが大きな強みと言えます。
ワンハンド文化に対応
東南アジアでは、アイスクリームは食べ歩き文化が根付いており、手軽に食べられるワンハンドタイプが好まれています。市場調査によると、ワンハンドタイプのアイスの構成比は約80%に達し、人気の高いノベルティスティック型での販売が決定しました。このトレンドにのっとって、明治は顧客のニーズに応える製品を提供する計画です。
海外市場での成長をめざす
「明治グループ 2026 ビジョン」では、海外市場での基盤を確立することが掲げられています。2026年度には海外売上高比率を10%以上にすることを目指しており、日本のアイスの味を多くの海外の人々に楽しんでもらえるよう努力しています。これにより、既存の輸出先に加えて、ベトナムなど新しい市場での展開を見据えています。
北海道の名はアジアで輝く
「北海道」という地名はアジアの中でも特に認知度が高く、特に台湾では「東京」を抑えて日本の地域名として1位の地位を誇っています。この高い認知度を活かし、明治は「北海道アイスバニラ」をアジア各国に広め、ブランド力をさらに高めていきたいと考えています。
また、明治は中国市場への展開も進めています。1月からは日本で人気の「うずまきソフト」を中国市場で販売開始。日本品質のアイスを提供し、中国のアイス市場でも新たな風を起こしていくことを目指しています。
明治のアイスは、単なるデザートを超えて、各国の文化とライフスタイルに溶け込んでいくことでしょう。今後の展開に目が離せません。