インフォメーション・ディベロプメントとHack The Box、サイバーセキュリティ戦略で連携を強化
日本におけるサイバーセキュリティの強化を目的として、株式会社インフォメーション・ディベロプメント(ID)と英国に本社を置くHack The Box社が、戦略的なパートナーシップを締結しました。この取り組みは、日本国内の政府機関や金融機関、企業に対してサイバーセキュリティ人材の育成と運用力の向上を目指すものであり、今後の日本のサイバーセキュリティ戦略を支える重要な一歩となるでしょう。
日本のサイバーセキュリティ戦略の背景
日本政府は2025年12月を見据え、新たなサイバーセキュリティ戦略を策定しています。この戦略には、AIを活用した攻撃手法への対策や、サプライチェーンリスクの管理、そして国内のサイバーセキュリティ人材の育成が重要な政策として掲げられています。急速に広がるサイバー攻撃に対抗するためには、実践的なトレーニングと運用能力強化が求められており、今回のパートナーシップはそのニーズに応えるものです。
パートナーシップの内容
この連携により、IDとHack The Boxは以下のプログラムを提供します。
- - HTB Academy(役割別サイバー人材育成): レッドチーム(攻撃)、ブルーチーム(防衛)、パープルチーム(連携)、AIセキュリティなどの役割別に特化した学習パスや認定資格を用意し、実践的なスキルを習得できる環境を整えます。
- - ハンズオンラボ/サイバーレンジ: 実践的な演習環境を提供し、SOC運用やDFIR、脅威ハンティングなどの業務をリアルに体験できます。
- - 机上演習・危機対応シミュレーション: 経営層から技術部門まで幅広い層を対象に、インシデント発生時の迅速な意思決定や連携体制を強化します。
- - Capture The Flag/チーム演習: 競技型演習を通じて組織内部のスキルを可視化し、持続的な学習を促進します。
- - 人材発掘・採用支援: パフォーマンス評価を基に、優れたサイバーセキュリティ人材の特定と採用を支援します。
企業のコメント
インフォメーション・ディベロプメントの宮澤拓哉社長は、「Hack The Box社との協力により、日本において世界基準のサイバーセキュリティトレーニングが提供できることを大変嬉しく思います。これを通じて、組織の防御力と運用力を強化し、国家サイバーセキュリティ戦略の実現に寄与したい」とコメントしています。
一方、Hack The Box社のLouis Harding副社長は、「日本の新しいサイバーセキュリティ戦略は積極的な防御と人材育成を強調しています。IDとの協力を通じて、最新の脅威に対応するトレーニングを提供し、安全なデジタル環境の構築を支援します。」と述べました。
今後の展望
両社は、今後、日本国内におけるトレーニングの提供体制を強化し、官公庁や金融機関、重要インフラ分野への展開を進めていきます。そして、持続的な人材育成支援を通じて、日本のサイバー対応力の向上に寄与していく予定です。
IDグループとHack The Box社について
IDグループは1969年の創業から、金融機関やライフライン、交通・運輸など、社会のインフラを支えるITシステムの運用やアプリケーション開発を行っています。安定した経営基盤を持ちながら顧客ニーズに応じた支援を行い続けています。
一方、Hack The Box社は、サイバーセキュリティトレーニングプラットフォーム「Hack The Box」を運営し、世界中の企業や機関における育成支援に特化しています。400万人以上のメンバーを擁するグローバルなコミュニティは、組織の即応力向上や脅威リスクの低減に大きく貢献しています。今後ますます注目される両社の取り組みから目が離せません。