家族の絆を育む新たな試み
株式会社桃谷順天館が、2023年からの育児・介護休業法の改正に伴い、新しい制度「家族の絆休暇」を導入します。これは従来の「親子の絆休暇」から進化したもので、幅広い世代の社員が利用しやすくなることを目的としています。
経緯と背景
桃谷順天館は創業139年を迎え、美と健康を追求してきた企業です。多様な価値観を持つ従業員が活躍できる職場環境の整備に力を入れてきました。2025年4月に施行される育児・介護休業法の改正により、名称が変更される「子の看護休暇」やその範囲が広がることに合わせて、企業としての支援をさらに強化することが求められました。
従来の「親子の絆休暇」は、小学生までの子どもを持つ親を対象とし、学校行事などの理由で年間5日間の取得が可能でした。しかし、この休暇制度では対象が限られていたため、より多くの社員が利用できる制度を模索していました。
新たに導入する「家族の絆休暇」
新たに設定される「家族の絆休暇」は、従業員が育児や介護などのさまざまな理由で休暇を取りやすくなるように、対象者の範囲を拡大しました。具体的には、介護の必要がある家族や孫の入学式など、多岐にわたる理由で休暇を取得できるようになります。この取り組みは、働きやすい職場環境の実現に寄与し、全従業員がウェルビーイングを感じて働ける基盤を整えるものです。
制度の特徴と期待される影響
この制度の特徴は、介護支援にも前向きな姿勢を持ち、要介護状態に至る前から家族の支援を行うことができる点です。介護レベルが上がる前に、早期にサポートを行うことで、より良い家庭環境を築くことができると考えています。また、従業員からは「親子の絆休暇を孫に使いたい」といった声も上がっており、世代を超えた支援を目指す背景があります。
経営理念に基づく制度創設の思い
株式会社桃谷順天館の人事担当者によると、「家族の絆休暇」の導入には、全世代の従業員が安心して利用できる制度を提供したいという強い思いがあります。従業員へのサポートが、会社全体の生産性を高め、出勤率にも影響を及ぼさないことが期待されているのです。制度の変更によって、より多くの人々が家庭と仕事を両立できるようになることでしょう。
まとめ
桃谷順天館が導入する新しい「家族の絆休暇」は、社員一人一人の生活や家族を大切にするための大きな一歩と言えます。今後、法改正に伴い、より多様な働き方を支援する制度が続々と誕生することが求められています。企業としての文化と制度を再構築し、全社員が共に成長できる環境を実現していくことが、桃谷順天館の使命です。新しい休暇制度によって、従業員の心身の健康と仕事の質が向上することが期待されています。