日本のAI業界の未来へ、Upstageとカラクリの戦略的連携とは
2026年1月27日、東京で新たな協業の幕が開けました。AI技術に特化した企業、Upstage AI株式会社と、生成AI分野において高い技術を持つカラクリ株式会社が、戦略的パートナーシップ協定(MOU)を締結しました。この協力により、日本国内におけるビジネスの発展と共同マーケティング活動の促進を目指します。
戦略的MOUの内容
このMOUの目的は、Upstageが誇るDocument Parseなどの最先端AI技術と、カラクリが独自に開発した日本語LLM「Syn Pro」を組み合わせることです。これにより、特に金融や保険、公共分野といった日本の重点産業において、高品質で安全なAIサービスを提供します。Upstageの国際的な成功事例を基に、日本市場における国産生成AIの実用化を加速させる狙いがあります。
技術の社会実装に向けた取り組み
さらに両社は、フィジカルAIの分野でも早期からの投資を行う予定です。この投資により、技術の社会実装を実現し、製造業などでの国産AIの活用を広げていくことを目指しています。生成AIは単なるデジタルツールとして的位置づけるのではなく、物理的な産業における革新技術として活用していく考えです。
経営陣のコメント
Upstageの代表取締役、松下紘之氏は、「このパートナーシップは、経済産業省が認定した国産LLM『Syn Pro』を活用し、日本企業のAI実装を支援する重要なステップです」と述べています。また、カラクリの中山智文氏は、「次のAI成長フェーズは技術の性能にのみ依存せず、企業がどれだけAIを信頼できるのかが鍵になる」と強調しています。
Upstageとカラクリの企業概要
Upstage AI株式会社は、安全かつ高性能な大規模言語モデル(LLM)やドキュメントAIを提供するグローバル企業です。国産LLM「Syn Pro」をはじめ、企業向けのAIプラットフォームを展開しています。AmazonやAMDからの出資も受けており、その技術力は国内外で高く評価されています。
カラクリ株式会社は、「FriendlyTechnology」というビジョンを掲げ、カスタマーサポートに特化した大規模言語モデル(LLM)の実用化を目指すスタートアップです。2018年からトランスフォーマーモデルに基づく研究を行い、2022年からはGPTを含む大規模言語モデルの開発に注力しています。
この両社の提携は、日本企業に信頼性の高いAI基盤を提供し、業務の中でAIを活用するための環境を整える重要な施策です。今後の展開に期待が高まります。