『K.L.V』の魅力とは
2025-10-22 13:52:39

大阪・関西万博で金賞を受賞した『K.L.V』の魅力とその背景

大阪・関西万博で金賞を受賞した『K.L.V』の魅力とその背景



2025年に開催された大阪・関西万博が、10月14日に無事閉幕しました。この半年間、何と約40万人が訪れた関西パビリオン・滋賀県ブースでの展示『K.L.V(キネティック・ライト・ビジョン)』が、名誉ある「日本空間デザイン賞2025」のエンターテインメント空間部門で金賞を受賞しました。その評価の背景には、革新的なアートと映像作品が融合した独自の体験があります。

『K.L.V』の構成



『K.L.V』は、光のアーティスト松尾高弘氏が構築したアート装置と、ドラマメイカーズ株式会社の岡太地監督による映像作品が融合したシネマティック・インスタレーションです。会場には450個の光球が浮遊し、滋賀県の風景が曲面スクリーンに投影されることで、来場者はまるでその映像の中にいるかのような没入体験を得ることができます。

来場者は、光と映像に包まれながら、「水」をテーマにした体験を探索しました。一つ一つのシーンが引き起こす感情に自然と拍手が起こり、SNSでは「琵琶湖の上を旅しているようだ」との声も聞かれました。このように、映像と空間の一体感が人々を引き込み、新たな体験を生み出しました。

映像制作の過程



岡太地監督は、今回のプロジェクトにおいて滋賀の自然、文化、人々の営みを「水」をテーマに捕え、その印象を映像に落とし込むことに努めました。彼は、この作品のために数々のドラマ的エレメントを取り入れ、観客が旅を終えた後でも心に残る映像を目指しました。特に、琵琶湖の湖面をドローンで捉えたシーンは、その美しさと神秘性を感じさせる力強い映像でした。

技術的な挑戦



映像の撮影には、特に高性能な「RED KOMODO-X」カメラが用いられ、深い色合いを引き出しました。このカメラの小型性は、ボートの上などでも取り扱いやすく、多様なショットを可能にしました。また、松尾氏がデザインしたライトと映像が調和することで、観客に圧倒的な視覚的体験を提供しています。

受賞の意義



金賞受賞は、このプロジェクトの一つの大きな成果であり、岡監督と松尾氏の強力なコラボレーションが生んだ結晶です。「K.L.V」は、映像と空間デザインが互いに響き合うことで展開される新しい体験を提供し、観客の感性に深く届くものでした。閉幕後もその波及効果は続き、いま話題になっています。

今後の展望



岡監督は、今回のプロジェクトを通じて得た経験が、今後の映画やドラマの演出に生かせると語ります。「映像は、スクリーンの外の何かと呼応する必要がある」との考えを胸に、今後も新たな作品を展開していく意欲を示しています。

このように、『K.L.V』はただの展示ではなく、観客と作品の間に生まれる体験を重視した独自のプロジェクトでした。大阪・関西万博の一大イベントとして、多くの人々の記憶に残ることでしょう。


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