YOSHIKIがロサンゼルスの山火事被災者支援へ寄付
現地時間の1月30日、世界的な音楽アーティストYOSHIKIがロサンゼルスで発生した山火事の影響を受けた地域に対し、500,000ドル(約7,700万円)の寄付を実施しました。この寄付は、彼が代表を務める「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じて行われ、支援先には音楽業界の慈善団体「MusiCares©」、食料支援を行う「World Central Kitchen」、医療機関の「Cedars-Sinai」、そしてアメリカ赤十字(American Red Cross)、映画業界の支援をする「MPTF」、地域の商工会議所の財団、さらには「Entertainment Community Fund」の7つの団体が選ばれました。
YOSHIKIは、約30年にわたりロサンゼルスで活動してきたミュージシャンであり、最近ではファッションデザイナーや映画監督としての顔も持つ彼の活動は多岐にわたります。「私にとって、ロサンゼルスは故郷のような存在です。この街で起きている苦境を目の当たりにし、何かしなければと思いました。」とYOSHIKIは語ります。この思いが、今回の大規模な寄付につながったのです。
この支援に関して、アメリカの野球界で活躍する大谷翔平選手も同額の500,000ドルを寄付しており、日本人アーティストとスポーツ選手からの合計寄付額は100万ドルとなりました。
YOSHIKIの寄付の背景には、自らも被災した経験があります。「私自身も夜遅くまで続くサイレンやヘリコプターの音の中で、避難を余儀なくされました。自宅やスタジオが無事だったことは幸運でしたが、友人たちは多くを失いました。この現状に胸が痛みます。」と彼は述べています。
各チャリティー団体もYOSHIKIの寄付に感謝の意を示しています。例えば、「MusiCares©」のエグゼクティブ・ディレクター、ローラ・セグラ氏は「YOSHIK氏の寛大さには限りがありません。彼は音楽業界の危機的な状況において常に支援を行ってきました。その姿勢は、日本のみならず世界中の人々に感銘を与えています。」とコメントしています。
また、「World Central Kitchen」のチーフ・コミュニケーション・オフィサー、リンダ・ロス氏も「YOSHIK氏の地元への想いが、私たちの活動の原動力となっています。」と証言しています。さらに、Cedars-Sinaiのアーサー・J・オチョア氏は、「この寄付が山火事で影響を受けた人々の支援に大きく寄与することを確信しています。」と述べています。
YOSHIKIは過去にも、日本での災害支援をはじめ、様々な国際的な慈善活動に取り組んできました。2024年にも、ハリケーン被災者支援としてMusiCaresを通じて約1,500万円を寄付する予定です。また、新型コロナウイルスの影響を受けた音楽関係者への支援や、メンタルヘルスの問題に対する寄付など、多方面での支援を続けています。
彼のチャリティー活動はファンたちの賛同を呼び、実際にウクライナの支援活動では多くのファンが参加し、最終的には寄付総額が約10億円に達しました。こうした取り組みが国際的にも評価され、YOSHIKIはフォーブス誌の「アジアの慈善家トップ30」に選出され、また日本政府から紺綬褒章を受賞していることも示すように、彼の活動はすでに影響力を持っていると言えます。
1月31日と2月1日には「YOSHIKI CHANNEL」で生配信を行い、支援の呼びかけをする予定です。彼の慈善活動が今後もどのように広がっていくのか、注目が集まっています。
公式サイトはこちらで確認できます。