発酵カレーの新たな脇役、昆布締め
最近、発酵の文化が再注目を浴びている中、氷見の伝統的な保存技術である「昆布締め」が新たな形で脚光を浴びている。特に、2025年10月1日から11月14日まで開催される「第5回ひみ昆布〆サミット」では、全国数十店舗の飲食店が参加し、各店が独自にアレンジした“昆布締めメニュー”を提供。このイベントは、氷見市とその食文化を広める契機として非常に意義深い。
食文化が交差する場所、下北沢
首都圏・北陸を含む全国から集結した飲食店の中には、下北沢の「cafe 明日も発酵ごはん nippon」も初参加。発酵カレーの付け合わせとして提供される新作の「発酵昆布〆福神漬」がSNSで話題になり、実際にテイクアウト販売を開始するまでに至った。この新たなメニューは、普通の漬物とは違い、昆布で締めることで深い旨味とまろやかな酸味を実現。多くのお客様がその深い味わいに驚かされている。
料理研究家であり発酵ライフ推進協会の代表を務める是友麻希さんも「脇役だった漬物が、昆布締めによって主役になった。食文化を変える力が「発酵」にはあります。」と語るように、この新しいスタイルは「発酵」を通じて食の楽しみを引き出している。
発酵の力で地方を応援
さらに注目すべきは、氷見市が地震からの復興に向けて努力している中で、その伝統を東京・下北沢という若者が集まる街から発信することの意義。下北沢のカフェが氷見の文化を紹介することで、地域活性化にも繋がる取り組みだ。
実際、今回展開される発酵昆布〆福神漬は、北海道産の昆布を使用しており、その発酵製法においても独自の工夫が凝らされている。是友さんは「食を通じて地方の魅力を再発見し、東京と北陸がつながるきっかけになれば」と期待を寄せる。
商品詳細
新作「発酵昆布〆福神漬」について、100gあたり550円(税込)で提供され、テイクアウト可能。主催団体であるひみの食ブランディング協議会もこの取り組みを後押ししている。
まとめ
この「第5回ひみ昆布〆サミット」は、氷見の伝統的な保存技術を通じて食文化の継承や地域活性化を目指す重要なイベントだ。是非、発酵の魅力を感じ、自分の食卓でもこの新感覚の昆布締めを楽しんでみてほしい。今後も、発酵カレーに寄り添う昆布締めが、食デザインの新たな一面を見せることでしょう。