EAGLYS社の今林氏が三原市のAIコーディネーターに就任
2025年5月15日、EAGLYS株式会社の代表取締役社長である今林広樹氏が広島県三原市のAIコーディネーターに就任したことが発表されました。この役割を通じて、今林氏は三原市が推進する「デジタルプラットフォームによる共創」や「AI技術の活用」を支援し、より良い街づくりに寄与します。
AI技術の進化が進む中、地方自治体における業務の効率化や市民サービスの向上が期待されています。三原市でも、全職員に生成AIサービスを導入し、これにより約2,000時間の業務時間削減が実現しました。この削減した時間は、政策立案などの知的活動に回され、住民サービスの向上に役立てられる予定です。
しかし、AIのさらなる活用を考えると、専門的な知識を持っていない職員が日々の業務を行いながら、常に最新の情報をキャッチアップするには限界があります。そうした背景から、三原市はAIに関する専門知識を持つ外部のプロフェッショナルの存在が重要であると認識しました。そこで、アビームコンサルティングの吉田知広氏を通じて、EAGLYSとの連携が結ばれました。
今林氏は自身の技術や知見を地域貢献に活かすことを目指し、三原市の初代AIコーディネーターとしての役割を引き受ける運びとなりました。現在はAI技術に対する知識やリスク理解の研修を実施し、今後はAI技術を利用したサービスの提供に向けた橋渡し役として活動していく予定です。
三原市AIコーディネーターの主な役割
三原市のAIコーディネーターとしての任期は2025年5月1日から2026年3月31日までで、以下の役割を担います。
1. 最新のAI技術の動向分析と事例の情報提供
2. AI技術の自治体への適用可能性に対する助言
3. 職員向けのAIリテラシー向上及び研修支援
4. 市内事業者向けのAI活用事例の紹介
今林氏の就任により、三原市はAI技術のさらなる推進を計画しています。彼は、市民の生活をより便利にし、サービスの質を向上させるための取り組みを全力で進める意志を示しています。
三原市について
三原市は、2005年に合併により誕生した新しい市で、現在の人口は約90,573人、世帯数は39,091です。広島県の中心に位置し、自然豊かな環境に恵まれつつ、交通の要所であるため、アクセスにも恵まれています。また、AI活用に積極的な自治体の一つであり、生成AIによる業務時間の削減を実現しています。教育分野でもAIシステムの導入を進めており、市内の小中学校における採点や分析を効率化する予定です。
EAGLYS会社概要
EAGLYS株式会社は、2016年に設立され、AIや秘密計算を通じてインダストリーデータの活用を促進するプラットフォームを提供しています。東京・渋谷区を本拠とし、安全なデータ収集とAIの活用を実現する基盤を構築している企業です。今林氏は、「世の中に眠るデータをつなぐハブとなり、集合知で社会をアップデートする」というビジョンのもと、地域社会のAI活用をサポートしていく考えです。
まとめ
三原市における今林氏ライズによるAIコーディネーターの役割は、地域の未来を変える一歩となります。AI技術を駆使して、自治体の業務効率化や市民サービス向上を実現し、より住みやすい街づくりを進めるこの試みは、今後も注目されることでしょう。