東京の核融合推進
2026-04-06 09:39:10

東京から核融合エネルギーの実用化を目指すHelical Fusionの新プロジェクト

次世代エネルギーの実現に向けた挑戦



東京都中央区に本社を置く株式会社Helical Fusionは、核融合エネルギーを利用した次世代クリーンエネルギーの実用化に向けた新しいプロジェクトが始まりました。今回、東京都が推進する「ゼロエミッション東京の実現等に向けたイノベーション促進事業」に2026年度の採択を受け、同社の取り組みが大きな注目を集めています。

このイノベーション促進事業は、都内のベンチャー企業や中小企業が事業会社とのコラボレーションにより新たな製品やサービスの開発を行うためのもので、最大で10億円という大規模な補助金が提供されます。Helical Fusionは、「フュージョン発電プラントを長持ちさせる新規液体金属壁」をテーマに、核融合反応で得られるエネルギーを効率的に発電に利用するための基幹部品「ブランケット」の開発を行います。

核融合エネルギーとは



核融合エネルギーは、太陽のエネルギーを地球上で再現し、二酸化炭素を排出せず、豊富な水素を燃料として利用できます。これにより、安定した発電が可能となることから、世界中のエネルギー課題を解決する期待が寄せられています。Helical Fusionは、フュージョンエネルギーの社会実装には、専門性を持つさまざまな企業や研究機関との連携が不可欠であると考え、パートナーシップを重視しています。

ブランケットの重要性



ブランケットは、フュージョン発電プラント内でプラズマと接触し、エネルギーを効率的に受け取るための重要な役割を果たします。この部品が長期的に安定して運用されることが、発電プラント全体の効率や寿命に直結します。しかし、現在の技術では、このブランケットの標準的な方式は確立されていません。

新たなアプローチ



Helical Fusionが提案する「新規液体金属壁」は、これまでの固体材料によるブランケット構成とは異なり、動く液体金属を用いた新しい設計です。これにより、効率性や保守性、プラントの寿命を向上させることを目指します。この技術によって、発電プラント全体の安定性を高め、経済的な運用が可能になるのです。

産官学の横断的な連携



Helical Fusionは、国内の製造企業や大学との連携を深め、先端素材や機械技術、熱制御技術を駆使して実証研究を進めています。すでに菱輝金型工業や助川電気工業などの企業と共同開発を行い、青山学院大学をはじめとする学術機関とも協力して、フュージョンエネルギーの実用化に向けた具体的なプロジェクトを展開しています。

今後の展望と挑戦



Helical Fusionは、2030年代に最新の実証装置「Helix HARUKA」によるフュージョン発電を実現し、発電初号機「Helix KANATA」を通じて世界初の実用化を目指しています。これにより、核融合エネルギーを再生可能エネルギーと並ぶ基幹電源へと育て上げ、東京から新たな産業の創出を図りたいと考えています。

本事業の採択によって、Helical Fusionの未来にさらなる期待が寄せられることでしょう。技術面だけでなく、事業面でものづくりの力を結集し、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出すHelical Fusionの今後に注目が集まります。


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