注目の二人展「時のかたち」
2025年3月15日(土)から3月31日(月)まで、東京・表参道に位置する現代アートギャラリーYUGEN Galleryにて、作家の菅雄嗣と増田将大による初の二人展「時のかたち」が開催されます。この展覧会は、両者が東京藝術大学で同級生として学んだ後、関東最大級のアートスタジオ〈スタジオ航大〉で共に制作活動を行ってきたことから生まれました。
二人のアーティストの独自の世界観
菅雄嗣は、CG技術を利用して既視感のある空間イメージを作成し、二分割したキャンバス上で塗る・削るという対照的な手法を駆使しています。これにより、彼の作品は現実と虚構の境界を模索し、新たな視点からの表現を可能にしています。
一方、増田将大は実際の風景を撮影し、その画像を再度投影して新たに撮影するという手法を用い、シルクスクリーンでキャンバスに刷り重ねることで、時間の積み重ねを表現します。その作品は、瞬間の重なりを重厚な層として観客に伝え、視覚的に時間の移ろいを感じさせます。
表現の共鳴と相違
本展の寄稿者、山本浩貴氏の言葉を借りると、両者の作品は「空間」に関する共鳴は持つものの、「時間」に関しては根本的に異なるアプローチをしています。菅は絵具を削ることで作品から時間を奪い去る一方、増田は重ねることでその作品に時間を積み重ねています。このような視点の相違が、彼らの作品に彩りをもたらしています。
空間演出の見どころ
「現実と虚構の境界」「空間」「時間」この3つのキーワードをテーマにした本展は、両者の表現方法の類似と差異を探求する貴重な機会です。特に二人の共演による空間演出が、大きな見どころとなっており、アートシーンで注目される彼らの作風を体感できる絶好のチャンスです。
開催情報
- - タイトル: 時のかたち
- - 期間: 2025年3月15日(土)〜3月31日(月)
- - 開館時間: 平日13:00〜19:00/土日祝13:00〜20:00
最終日は17:00終了。入場は閉場30分前まで可能です。
東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F
この展覧会は、アートファンだけでなく、広く一般の方々にも楽しんでいただける内容です。是非、お気軽に足を運んで、二人のアーティストが放つ独自の時空間を体感してください。
詳細は公式サイト(
YUGEN Gallery)にてご確認ください。