香川県にバイタリティ溢れるフレスコボール同好会が誕生
このたび、香川県高松市に位置する大手前高松中学校において、全国初となる中学生フレスコボール同好会「大手前高松フレスコボール同好会」が設立されました。この同好会は日本フレスコボール協会(JFBA)に認定された5団体目の学生団体で、学校からの地域貢献とスポーツ振興を目指す重要な活動の一環となります。
フレスコボールとは?
フレスコボールはブラジル・リオデジャネイロ発祥のコミュニケーションデザインスポーツです。1945年に考案され、今では世界中のビーチで楽しまれています。このスポーツは、向い合う2人が協力しながらラリーを続けるという特徴を持ち、「思いやりのスポーツ」とも言われています。協力することで得られる達成感と、成長を感じられる点がフレスコボールの魅力です。
大手前高松中学校の背景
大手前高松中学校は「品位ある人格者を育成する」という教育理念のもと、香川県でのスポーツ活動において注目を浴びています。特に新たな試みであるフレスコボール同好会の設立は、地域と連携した画期的な取り組みとして評価されています。
同校では英語教師の邑地秀一郎教諭が中心となり、地域協会の四国フレスコボール協会とのコラボレーションでこの同好会を立ち上げました。邑地教諭は、学業と両立させる新しいスタイルの部活動を提案しており、特に「気軽で安価に始められるスポーツ」としてフレスコボールの優位性を訴えています。
具体的な活動内容
新しい同好会は、週に一度のペースでテニスコートや体育館での練習を予定しています。四国フレスコボール協会の指導員が参加し、生徒たちと共に技術向上を目指すことも計画されています。さらに、昨年10月に同校で行われた体験会の際に生徒たちの満足度は非常に高く、同好会設立への後押しとなりました。
邑地教諭は「フレスコボール全国大会での漫才という謎の依頼があり、それがきっかけでフレスコボールに出会った。楽しいだけでなく、集中力や継続力がつく点も魅力」と語り、将来的な活動の幅を広げていく意気込みを見せています。
教育現場におけるフレスコボールの価値
1.
コミュニケーション能力の向上
プレイヤーは自然とお互いの打ちやすい位置を相談しながらラリーを進めるため、コミュニケーションスキルが鍛えられます。
2.
全ての人が楽しめる
性別や年齢に関係なく、誰でも参加できるユニバーサルスポーツとしての特性を持っています。
3.
成長実感が得られる
技術レベルが異なる相手とラリーを通じて成長を実感し合える点が、より良い仲間関係を生み出します。
4.
経済的に始めやすい
ラケットとボールがあればどこでも始められるため、非常に安価で気軽に楽しめます。
フレスコボールは、徐々に全国に広がる動きを見せており、今後の成長に期待が寄せられています。大手前高松中学校の活動がこのスポーツの普及を促進し、地域の活性化に寄与することを願っています。