AAA・與真司郎、幼少期の葛藤を赤裸々に綴るエッセイが登場

与真司郎の新たな挑戦

AAAのメンバーとして活動し、ソロアーティストとしても精力的に活動を続ける與真司郎（あたえしんじろう）さんが、2025年4月16日に自身の半生を題材にしたノンフィクションエッセイ『人生そんなもん』を発表します。これまで数々のステージで輝かしい功績を残し、2023年には自身が同性愛者であることを多くのファンの前で公開し、大きな話題を呼びました。このエッセイでは、カミングアウトの背景や、過去の経験から得た思いを赤裸々に語っています。

幼少期の違和感

與さんの幼少期の記憶を振り返ると、特に印象に残っている出来事があります。それは幼稚園時代のお絵描きの時間。彼はいつも好きなピンクの画用紙を選んでいました。しかし、ある日、先生が「ピンクは女の子のものだよ」と言ったことで、彼は自分の選択を否定されてしまったのです。この経験は、彼の心に深い傷を残しました。家に帰った後、母親からの言葉もまた、彼の心に違和感を抱かせるものでした。自分はただ好きな色を選んだだけなのに、性別で制約されることの苦しさを味わったのです。

家庭環境の影響

また、與さんの家庭環境についても彼は触れています。父親からのDVを目の当たりにした彼は、幼少期の記憶の中で父親の存在が重くのしかかっていました。父親は酒に酔って帰宅し、大声で家族に怒鳴る日々が続き、そんな日常の中で彼は愛情に飢えていたのかもしれません。これらの経験が彼の人格形成にどれほどの影響を与えたかを、彼は冷静に分析しています。

社会へのメッセージ

「今は少しずつ、セクシュアリティの多様性が社会に認識されつつありますが、まだまだ理解が進んでいないシーンも多いです。僕は、少しずつでも社会がいい方向に行くために、自分にできることをやっていきたいと思います。」この言葉には、彼が採用する姿勢や未来への希望が込められています。與さんは、自らの経験を通じて、誰もが自分自身を受け入れ、愛せる社会を願っています。