第11回世界ラーメンサミットがマニラで開催
2025年2月25日と26日の2日間、フィリピンのマニラで「第11回世界ラーメンサミット」が開催されます。このサミットは、世界ラーメン協会(WINA)が主催し、世界中からインスタントヌードル業界の関係者が一堂に集まります。特に、今回のテーマは「World United by Noodles」であり、グローバルな視点から栄養や環境問題に取り組む姿勢が強調されています。
マニラ宣言の重要性
サミット最終日には、「マニラ宣言」が採択されます。この宣言では、業界が重点的に取り組むべき4つの主要分野が定められました。これらは「栄養と健康」、「環境保全」、「食品安全」、および「その他の社会課題の解決」です。この4つの分野のもと、新しい自主目標「WINA Challenge Target」が設けられ、これを受けて業界全体が協力して取り組むことが求められています。
具体的には、以下のような課題に焦点を当てています。
1.
栄養と健康:減塩や減脂、製品の栄養バランス向上を通じて、より健康的なインスタントヌードルを提供すること。
2.
環境保全:資源を有効活用し、排出ガスや廃棄物の削減を目指すこと。
3.
食品安全:全過程においての製品の安全性向上が図られます。
4.
その他の社会課題の解決:地域の農業支援や災害支援など、社会全体への貢献を目指します。
世界的な参加者と議論の深化
今回のサミットには、250名以上の参加者が集まります。これには、即席めんメーカーや食材サプライヤーなどが含まれ、各国の栄養課題や気候変動への対策についての議論が行われます。参加者は、意見を交換し合い、現状の問題に対する解決策やアイデアを模索する機会を得ることが期待されています。特に、「社会課題の解決」に関するセッションでは、各企業が地域でどのような社会貢献活動を行っているかを共有し、相互に学び合う場となるでしょう。
WINAの今後の展望
WINAは、このサミットを通じて、即席めんがどのようにして人々の生活に必要とされ、愛され続ける存在であり続けるかを模索しています。これには製品の安全性や品質向上に関する情報共有を進めることが含まれ、社会課題に対する業界全体での具体的な取り組みが求められます。
このように、マニラでのサミットは単なるイベントにとどまらず、業界全体の未来に向けた重要な一歩を示すものとなります。栄養、環境、社会に寄与する取り組みがここから始まり、真の「連帯」が生まれることが期待されています。未来に向けた一大イベントとして、サミットの動向から目が離せません。