次世代に夢をつなぐ！事業承継のヒューマンドキュメント

企業がしっかりとした基盤を築き、次の世代へとバトンをつなぐことは容易ではありません。特に、業績が好調であるにもかかわらず、後継者不在や廃業の危機に直面するケースが増加しています。このような現状に立ち向かう人々の姿を描いたヒューマンドキュメントが放送されます。タイトルは「THE事業承継その灯を消すな！」。放送は2025年6月1日（日）午後4時から、テレビ東京で行われます。

この番組では、次世代に事業を託す情熱を持った経営者や、その事業を受け継ぐ決意をした若者たちの物語を紹介します。彼らのエピソードを通じて、事業承継の重要性や、家業を守るためのさまざまな取り組みが浮き彫りになります。

九州のアイスクリームブランド「ブラックモンブラン」の挑戦

取り上げられる事業の一つが、九州のご当地アイス「ブラックモンブラン」製造販売の老舗企業です。130年の歴史を持つこの会社は、5代目として家業を受け継いだ女性経営者が引っ張っています。祖父の背中を見て育った彼女は事業の存続と更なる成長を目指し、M&Aを通じて新たな挑戦を始めました。これにより、地元ブランドとしての価値を再確認し、さらなる発展を迎えようとしています。

大阪の町工場との協力

また、大阪の町工場では食品カップを製造する家族経営の企業が、業績不振に陥った同業者を救うため事業を承継することを決断しました。この取り組みは、地域の伝統を守るだけでなく、互いに協力し合うことで新たなシナジーを生み出し、町工場の存続を図る行動として注目されています。

日本酒文化の再生を目指すOBたち

さらに、大手酒造メーカーでのキャリアを経て、退職後に新たに立ち上げたベンチャー企業の様子も取り上げられます。この企業は、従来の酒蔵を再生し、日本の酒文化を守るために尽力しています。メンバーは、酒造りに情熱を燃やす60歳以上のOBたちで、彼らの知識と経験を生かして酒蔵の再生に挑んでいます。彼らは、酒の魅力を広め、伝統を守る役割を担っています。

番組には、アンジャッシュの児嶋一哉さんやアイドルの朝日奈央さん、専門家である伊藤暢人氏も出演予定で、それぞれの視点から事業承継の意義を語ります。児嶋さんは「身近な企業のストーリーが面白い」と呼びかけ、優れたサプライチェーンを維持するために廃業を防ぐ重要性を指摘しています。