AIによる掘り起こし業務の革命
株式会社VODEが新たに発表した音声AIエージェント「ALICE」は、派遣会社向けの新機能を導入しました。それは、過去に登録しながらも連絡が途絶えた派遣スタッフに対して自動的に電話をかけ、再エンゲージを促すというものです。この機能は、2026年7月から利用可能になる予定です。
現状の課題
派遣会社の採用担当者は、急な案件に対応するためや応募が少ない時期に、登録スタッフに架電して就業意思を確認する「掘り起こし」作業を行っています。しかし、このプロセスは多くの時間とリソースを必要とし、実際には多くの電話がつながらないという課題を抱えています。当社が支援するある派遣会社では、月に約300件の電話をかけても、実際に連絡がつくのはわずか10%に過ぎません。そのため、担当者は忙しい営業時間の中で、つながらない電話をひたすらかけ続けなければなりません。これは、特にWeb面談や動画面接が派遣スタッフに定着しにくい中でのジレンマを浮き彫りにしています。
ALICEの新機能の特長
1. 自動架電システム
ALICEは、過去に登録されたスタッフリストをCSV形式で一括で登録すれば、自動的に電話をかけることができます。担当者は電話をかけるための空き時間を待つ必要がなくなり、自動で定められた運用ルールに従って架電を行います。
2. 直接対話と就業状況の確認
AIエージェントであるALICEは、派遣会社の担当者の代わりに名乗り、本人確認を行った後に就業状況を確認します。また、求職中の方には希望条件をヒアリングし、募集中の案件を提示し、応募意思の確認までを一連の流れで行います。これにより、担当者は求職意欲のある方にだけ対応することができ、効率的な業務が実現します。
3. 賢い再架電機能
ALICEは通話結果に応じて再架電の対象者を自動で選別します。たとえば、つながって話が完了した方は再架電から外れ、不在や通話中の方には再度連絡が行くようになります。この仕組みは、同じ人に何度も電話をかける無駄を省き、担当者の負担を減少させます。
4. 構造化された通話結果
通話の結果は全て構造化され、就業状況や希望条件、応募意思が自動で記録されます。これにより、担当者は「求職中で応募意欲のある人」だけを対象にした効率的な業務が可能になります。
5. 自動的な実績の集計
ALICEは、架電した件数やつながった件数、完了した件数などを日次・週次・月次で集計し、掘り起こし施策の効果を定量的に把握します。このデータは、今後の業務改善に役立てられることでしょう。
ALICEの利用プラン
この掘り起こし機能は、既存のALICEプランの一部として提供されるため、初期費用は不要です。月額費用はAI利用料と通話料に応じたシステムとなっており、掘り起こし業務を行う派遣会社にとってはコスト効果が高いでしょう。今後は、さらなる機能が段階的に追加される予定です。
代表者のコメント
VODEの代表である山岡謙志氏は、「掘り起こし架電は、つながらないと分かっていても、必要な業務だからこそ止められないと多くの派遣会社が抱えていた問題です。ALICEの新機能により、電話による業務をAIが代行し、担当者は本来の業務に集中できる環境が整います」と述べています。
このように、ALICEの導入は派遣業界の中で電話を利用した掘り起こし作業のスタイルを一変させる可能性を秘めており、今後の進展が非常に楽しみです。特に、AI技術の進化により、より効率的かつ効果的な人材リサーチが実現することが期待されます。