池田市が「おいくら」と連携でリユース事業を推進し循環型社会へ

大阪府池田市が「おいくら」との提携を発表

大阪府池田市は、持続可能な社会を目指して、株式会社マーケットエンタープライズの運営するリユースプラットフォーム「おいくら」と連携を開始しました。2025年1月7日に新たなリユース事業に関する協定が結ばれ、地域社会の課題解決を目指します。この取り組みでは、不要品をリユースする仕組みを確立し、市の廃棄物を削減し、循環型社会を形成することを目指しています。

背景とは？

池田市では、過去のリユース推進活動として、衣類や食器、かばんなどの寄付を受け付ける「池田市立3R推進センター」が設立され、不要品のマッチングサービスも導入されてきました。しかし、リユース可能な粗大ごみが多く、これが処理費用の増加を招いています。この課題に対処するため、市民のリユースに対する意識を高める施策が求められていました。

一方、マーケットエンタープライズは「持続可能な社会を実現する最適化商社」としてのビジョンのもとに、リユース事業を展開しています。官民の連携を通じてSDGsに取り組んでいる同社が、池田市に働きかけた結果、両者のニーズが合致し、新たなリユース活動が実現に至ったものです。

「おいくら」とは？

「おいくら」は、マーケットエンタープライズが提供するリユースプラットフォームです。このサービスでは、不要品を売りたい方が査定を依頼すると、全国の加盟リサイクルショップに一括で査定を依頼でき、買い取り価格を比較できます。簡単に複数の店舗からの査定を受けられるため、多くの人々に利用されています。これまでに約130万人が「おいくら」を利用した実績があります。

池田市の課題解決に向けた「おいくら」の役割

池田市では、毎月1度の有料戸別収集によって粗大ごみを回収していますが、大型の家具や重量物を市民が自分で持ち出さなければなりません。しかし、「おいくら」では、自宅まで訪問して不要品を引き取る出張買取を行っており、手間を大幅に軽減しています。冷蔵庫や洗濯機などの家電製品も、使える状態であれば買取対象となり、できるだけ早く現金化が可能です。市民の利用には市の費用負担が伴わないため、安心して利用できます。

今後の展望

1月7日には、池田市の公式ウェブサイトに「おいくら」の情報が掲載され、住民は直接査定申し込みを行えるようになります。この連携により、二次流通が活性化され、循環型社会を実現する一助となると期待されています。また、不要品を売却することで、リユースの重要性が広まり、廃棄ではなくリユースを選ぶ市民が増えることが望まれています。

池田市は、大阪府の北部に位置し、交通の便が良いため多くの人々が訪れています。今後のリユース事業としての「おいくら」導入が、地域の環境問題への解決策となることを期待しましょう。