母の夢と“蘇ったピアノ”が、街の居場所になった。
東京都国立市に新たにオープンした「atelier saison(アトリエ・セゾン)」は、母の愛と音楽が融合した特別なカフェ兼レンタルスペースです。2025年12月21日にオープンし、ここではグランドピアノが常設され、犬や猫を連れて訪れることも可能なユニークな空間が広がります。このカフェは、地域の人々や音楽家、学生たちが集い、日常の中で自然に音楽を楽しむ場を目指しています。
音楽と犬猫という特別な居場所
五十嵐麻規さんが立ち上げた「atelier saison」は、犬猫同伴が認められており、訪れる人々が愛犬・愛猫と共に過ごすことができます。愛犬ナッツと愛猫チカが看板犬・看板猫としてお出迎え。五十嵐さんは、母の急死を受けて彼女の夢を実現させる場を探し求め、今の形に至りました。母は特にナッツの行く末を案じていました。その想いを背負い、犬や猫と一緒に過ごすことができるカフェの開設を決意したのです。
ドイツ留学がもたらした影響
五十嵐さんは、18歳でドイツに渡り、エッセンの芸術大学でバイオリンを専攻しました。しかし、腰痛の悪化により音楽家としての道を断念します。それでも彼女は、ドイツでの経験から「音楽が特別なイベントではなく、日常の一部である」という素晴らしさを学びました。この考えを基に、母の夢を叶える前に、さまざまな人々が気軽に訪れ、音楽を楽しむことができる場所を作りたいとの想いを込めて「atelier saison」をオープンしました。
60年物のヤマハピアノが蘇る
母の遺した60年物のヤマハピアノも、このカフェの一部として復活しました。このピアノには特別な思いが込められています。「弾かないで置いておくのはもったいない」と、職人の手でメンテナンスが施され、オープニングコンサートではプロのピアニストから絶賛されました。屋号の「saison」は母の名前「節子」に由来し、人生の移り変わりを大切にする願いが込められています。
未来を見据えた国際的なコラボレーション
「atelier saison」は、ただのカフェではなく、国際的なクリエイターとのコラボレーションの場でもあります。ドイツやフランス、韓国のクリエイターたちが集まる文化のハブとして、今後は多国籍なアクティビティも予定されています。また、地元の音楽大学との連携を図り、学生たちの練習やコンクール前のリハーサルにも利用される予定です。
五十嵐さんは、「ここで若手音楽家や学生たちが新たな出会いをし、一歩前に進んでくれたら、それが私の恩返しとなる」と語りました。音楽とアートが溶け合うこの「atelier saison」は、地域の人々にとっての大切な居場所となるでしょう。
大切なコンセプト
母の思いを形にする「atelier saison」では、「完成させない」空間を大切にしています。オーナー自身の色で埋め尽くすのではなく、クリエイターたちが自由に自分の「色」を表現できる場として設計されています。今後も、新たなクリエイターたちとのコラボレーションや地域の作家支援を行っていく予定です。
アトリエ型カフェ「atelier saison」は、音楽とアートを愛するすべての人にとって、訪れるたびに新しい発見がある、心温まる場所です。母の夢を受け継ぎ、地域の文化を育むこのカフェで、あなたも特別なひとときを過ごしてみませんか?
店舗概要