上智大学キリシタン文庫 貴重資料展
上智大学は、2025年12月8日(月)に「上智大学キリシタン文庫 貴重資料展」を開催します。この特別な展示では、長年にわたる日本のキリシタン研究の集大成として、貴重な資料が一堂に公開される予定です。
キリシタン文庫とは?
キリシタン文庫は、1939年にヨハネス・ラウレス神父によって設立され、以来日本国内でのキリシタン及びキリスト教に関する資料の収集と研究を行ってきました。これまで閉架書庫として一般の人々が直接触れる機会が限られていたため、本展は非常に貴重な機会と言えるでしょう。
展示される貴重資料
本展では、特に選ばれた30点の資料が展示されますが、その中には世界で数冊しか存在しないキリシタン版や未公開資料が含まれています。例えば、1599年に長崎で刊行された「ぎやどぺかどる」や、1605年に刊行された「サカラメンタ提要」など、歴史的な価値を持つ書物が登場します。さらに初公開となる資料として、大友宗麟の書状や「1632-33年日本殉教者報告」、天正遣欧使節の謁見記念メダルなども展示される予定です。
展示資料の一部をご紹介
- - キリシタン版「ぎやどぺかどる」 ‐ 慶長4年(1599)長崎刊
- - キリシタン版「サカラメンタ提要」 ‐ 1605年長崎刊
- - イエズス会書簡集 ‐ 1570年刊(コインブラ版)
- - 大友宗麟書状 ‐ 永禄12年(1569)【初公開】
- - 天正遣欧使節謁見記念メダル ‐ 銅製・1585年鋳造【初公開】
- - 合計30点の資料が出展される予定です。
展示の詳細情報
本展示は上智大学四谷キャンパスの2号館1階、カトリック・イエズス会センターで行われ、入場は無料で事前の申し込みも必要ありません。展示は午前10時から午後5時まで行われ、最終入場は午後4時30分です。
特別イベント:キリシタン研究講演会
展示初日の前日である12月7日(日)には、キリシタン研究における第一人者による特別講演会も予定されています。講演の内容は、日本のキリシタン研究の歩みとキリシタン文庫の資料について述べるものであり、興味深い話が聞ける貴重なチャンスです。
- - 日時:12月7日(日)13:30~14:35
- - 場所:上智大学四谷キャンパス 中央図書館8階 821室
参加方法
参加を希望する方は、事前に申し込みが必要です。詳細については上智大学キリシタン文庫までお気軽にお問い合わせください。
上智大学キリシタン文庫の貴重資料展は、学びと発見の場として多くの方々にお越しいただきたいイベントです。この機会に、歴史的な資料との出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。