室内環境改善の新提案
2025-05-19 14:20:22

空気清浄機とフィルター付き空調で室内粒子を最大88%削減する新研究

室内空気の質改善に向けた最新の研究成果



国立研究開発法人・産業技術総合研究所とダイキン工業株式会社は、空気清浄機とフィルター付きの空調を組み合わせた新しい室内環境改善法を発表しました。この研究によると、適切な配置と稼働条件のもとで、これらの機器が室内の粒子濃度を最大88%も削減できることが確認されました。

研究の背景



新型コロナウイルス感染症の影響で、室内の空気の清浄度が特に重視されるようになりました。このため、換気や空気清浄機の導入が進められてきましたが、効果を証明するためには通常、特殊な試験設備や高価なスーパーコンピューターが必要でした。しかし、この研究では、より安価で迅速な評価方法が模索されました。

研究のプロセス



研究チームは、空気清浄機とフィルター付き空調が室内の粒子濃度に与える影響を実測で評価しました。場所による違いをチェックするため、複数の設置位置での粒子濃度を測定し、シミュレーションとの比較も行いました。空気清浄機はターボモードで運転し、空調は異なる設定で稼働させ、その効果を21ケースにわたり詳細に分析しました。

得られた結果は驚くべきものでした。空気清浄機を適切に配置く事で、最大94%もの粒子濃度が削減することができ、また空調を併用した場合には、室内全体の粒子を最大88%削減できることが示されました。

シミュレーションとの比較



従来のCFDシミュレーション技術を用いない簡易シミュレーションが有効であることも示されました。これは、高額なリソースを必要としないため、今後の研究や導入において大きな可能性を秘めています。

研究の意義



この研究は、新型コロナウイルスに起因する感染リスクを低減するための重要な知見となるでしょう。効果的な空気清浄機と空調の利用方法を広く普及させることで、私たちの生活環境がより安全で快適になることが期待されています。特に、医療機関など、清浄な空気環境が求められる場所での導入が進むことが望まれています。

未来の展望



今後の計画として、研究チームは、さらなる実測やシミュレーションの比較を進め、医療機関との連携を深めて、より最適な空気清浄機及び空調の使用方法を探求していくとのことです。室内環境の改善は、我々の日常生活の質を向上させるだけでなく、健康を守る上でも極めて重要であるため、今後の研究成果に注目です。

詳細な研究内容は、産業技術総合研究所の公式ウェブサイトにも掲載されていますので、興味ある方はぜひご覧ください。


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