新たな流れを生む「ロス旅缶」プロジェクト
食品ロスの問題は、近年ますます注目されています。年間に数百万トンもの食品が無駄にされている現状を受けて、株式会社JTB(本社:東京都品川区)と国分グループ本社株式会社が共同で推進する「Sustainable Voyage Project」の第4弾が発表されました。この取り組みでは、規格外の野菜を活用した新商品「ロス旅缶」を2025年1月より一般流通に向けて発売します。
「ロス旅缶」とは?
「ロス旅缶」は、食品ロスを減らすことを目的にした商品です。具体的には、市場出荷基準に満たない規格外の野菜を使用したレシピを缶詰として加工。このプロジェクトでは、ガパオとチリコンカンの2つのメニューが展開されます。特に、規格外野菜を活用することで、食料廃棄の現状を消費者に知ってもらうことを目指しています。
この商品は、贈答品としての利用はもちろん、災害時の備蓄やアウトドア活動にも最適です。企業としての社会的責任を果たし、人々のSDGs意識を高める取り組みの一環として位置付けられています。
サステナブルな社会へ向けて
JTBと国分は、食品ロス削減だけでなく、サステナブルな食の循環モデルを推進するために、共同で市場調査や企業との連携を進めています。「Sustainable Voyage Project」は、食を通じて世界の人々の幸せと笑顔を創造することを理念としており、その中で廃棄される食品を減少させるための具体的な手法を模索しています。
国分グループは、創業300年以上の歴史を持ち、サステナビリティへの取り組みも積極的です。特に、環境問題への対応は急務であるため、2023年には再生可能エネルギーへのシフトも行っています。このように、食の流通を通じた地域貢献は国分にとって重要なテーマであり、持続可能な未来のために新しい試みに挑戦しています。
商品詳細と販売予定
新商品として予定されている「ロス旅缶」は以下の2種類です。
- - 彩りパプリカと鶏もも肉のガパオ:内容量80g、約35%のロス食材含有。
- - うま味濃縮トマトと風味豊かな豆のチリコンカン:内容量80g、約115gのロス食材含有。
販売価格は、1缶700円(税別)、全国のスーパーマーケットなどで購入可能です。気になる方は、ぜひ店舗を訪れてみてください。
未来のための情報発信
「ロス旅缶」は、食品ロス問題への関心を高め、本プロジェクトの重要性を広める役割も担っています。特に、次世代に向けた食育を促進するために、学校や教育機関とも連携していく方針です。これにより、幅広い世代の人々が食品ロスの現状を理解し、改善に向けたアクションを起こすきっかけを提供します。
この取り組みを通じて、私たち一人ひとりが持続可能な社会の実現に向けて何ができるかを考えるきっかけとなることでしょう。JTBと国分が手を携え、食品ロス削減に向けた新しい未来を切り開く「ロス旅缶」に注目しましょう。