クミアイ化学が導入する新制度で従業員エンゲージメント最大化へ向けた挑戦

クミアイ化学新制度導入の背景と目的

2025年11月、クミアイ化学工業株式会社が新たな人事制度を導入することが決まりました。東京都台東区を本社とする同社は、人財が企業の持続的成長に欠かせない要素であると考えています。中期経営計画「KUMI STORY 2026」では、人財戦略を重視した取り組みを行い、形成された施策の中でも新人事制度は重要な位置を占めています。

この新制度の導入は、従業員一人ひとりの挑戦を支える環境を整え、その成果を適切に評価することで、従業員のエンゲージメント向上を図ることが目的です。クミアイ化学は、この新たな取り組みにより、さらなる成長を目指します。

新人事制度の重点ポイント

1. 管理職層のキャリアパスを多様化

新しい制度の最初のポイントは、管理職層におけるキャリアパスの複線化です。これにより、専門職としての成長が可能となり、多様な人財が活躍できる場を提供します。特にエキスパート職としてキャリアを築くことができる仕組みを整え、研究開発型企業としての強みを生かすことが期待されています。エキスパート職は、その専門性に応じてマネージャー相当の待遇が得られることとなっています。

2. 地域限定社員制度による柔軟な働き方

次に、地域限定社員制度の導入によって、柔軟な働き方が実現されます。転勤の有無に応じて、グローバル（G）、ブロック（B）、リージョナル（R）の三つの区分が設けられます。例えば、グローバルは勤務地が制限されない一方、リージョナルは特定の勤務地でのみ勤務することが可能です。これにより、社員は自分のキャリア選択に柔軟に対応できるようになります。

3. チャレンジを推進する評価制度

さらに、チャレンジを評価する人事処遇制度を採用し、難しい目標に挑戦する従業員を高く評価します。この評価には、仕事の結果だけでなくプロセスも含まれ、従業員が積極的に挑戦できる環境が整います。また、高評価を得た場合には早期の昇格が可能となり、年齢や勤続年数に関わらず評価される仕組みが導入されます。基本給も、本人の能力や役割を基に決定され、さらに昇給や賞与は貢献度に応じて差をつけることで、従業員の努力に報いる形となります。

夢と幸せの三角形を掲げて

クミアイ化学は、「夢」と「幸せの三角形」というスローガンを掲げており、各自の夢に向かって努力することで、達成感を感じ、充実した人生を送ることができる環境の創出を目指しています。この理念に基づき、社員が成長し、働きがいを感じながら持続的に働ける仕組みを構築することが求められているのです。こうした人財戦略ビジョンを実現することで、クミアイ化学はさらなる発展を目指し、従業員一人ひとりに「夢」と「幸せ」を提供し続けることでしょう。