日本初上映『蒙古馬を殺す』が大阪アジアン映画祭で特別上映決定!
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)からの嬉しいニュースが届きました。世界中の映画ファンが注目する「第20回大阪アジアン映画祭」が、2025年3月14日から23日にかけて開催されますが、その中で特別上映が予定されている映画が『蒙古馬を殺す』(原題:To Kill a Mongolian Horse)です。この作品は、2023年10月に釜山国際映画祭の「Asian Project Market」でVIPO Film Awardを受賞したチアン・シャオシュエン監督によるものです。
作品概要
『蒙古馬を殺す』はマレーシア、香港、アメリカ、韓国、日本、タイの共同製作による作品で、マレー語と中国語が使用されています。本作は2024年に97分の尺で完成し、草原で牧畜を生業としながら、夜には馬上芸を披露する男の苦悩と生活を描いています。気候変動の影響で日常生活が脅かされる中、都市に押し出されるモンゴル族の人々の姿は、観客に切実なメッセージを伝えることでしょう。監督のチアン・シャオシュエン自身が、主演のサイナを通じて、彼女の実際のエピソードをもとに物語を紡ぎました。
この度日本初上映が決定し、上映日は3月17日(月)と23日(日)です。特に、23日の上映後にはチアン・シャオシュエン監督が来日し、観客とのQ&Aセッションも予定されています。映画の深いテーマを直接監督の言葉で聴ける貴重な機会です。上映会場はテアトル梅田で、時間は17日が9:45、23日が17:50の予定です。
監督とキャスト
チアン・シャオシュエン監督は中国・内モンゴル出身で、ニューヨーク大学のTisch School of the Artsで映画とTVの学位を取得した実力派です。彼の短編作品『Graveyard of Horses』は数々の映画祭に招待され、様々な賞を受賞してきました。初の長編作となる本作でも、サンダンス映画祭のプログラムに参加したほか、釜山国際映画祭や香港でも評価を得ています。
主演はサイナ、その他のキャストにはウンドス、チルムグ、トンガラグ、チナルトなどが名を連ねています。映画では、冬の草原で牧羊から馬術パフォーマンスにシフトするサイナが、華やかなショーの背後にある現実に直面する姿が描かれます。
チケット情報
チケット販売は公式ウェブサイトから可能で、早めの購入をおすすめします。人気の作品であるため、早々に売り切れてしまうことも予想されます。日本の映画界でますます注目を集めるチアン・シャオシュエン監督の才能を、ぜひ映画館で体験してみてください。
VIPOの活動
VIPOは海外のプロデューサーや監督を発掘し、日本と国際共同製作を進めることを目的とした団体です。映画祭で優秀な企画に授与されるVIPO Awardは、新たな才能の発掘と育成に貢献しています。今回の『蒙古馬を殺す』の上映は、こうした活動の一環でもあります。
ぜひこの機会をお見逃しなく、劇場で素晴らしい映画体験をお楽しみください!