計測・制御業界の革新
東京を中心に展開する計測・制御大手のアズビル株式会社は、生成AIを活用したナレッジマネジメントシステム「STiV(スティーブ)」を導入しました。このシステムは、アズビルが抱える複雑な情報ニーズに応え、業務の効率化に貢献しています。
ナレッジマネジメントは、企業において情報の共有と活用を促進するための重要な取り組みであり、特に施工現場においては、必要な情報が増加する中でその重要性が高まっています。
様々な情報が求められる現場
アズビルのサービス部門では、建物市場におけるリニューアルの需要が伸びた結果、従来のメンテナンス業務に留まらず、さまざまな中小規模の建設工事への対応が求められるようになりました。従来の業務に加え、関連する法規や社内規定など、現場の担当者が確認すべき情報は急増しています。
そのため、迅速かつ正確に必要な情報を把握するための環境整備が急務となり、加えて働き方改革にも対応しなければなりません。
STiV導入による具体的な效果
1. 情報検索の効率化
「STiV」を導入した結果、以前は個別に確認していた仕様書や法令、業務標準などの資料を横断的に検索することができるようになりました。このシステムは、オフィスや現場のタブレットから簡単にアクセスでき、必要な情報をすぐに見つけ出すことが可能です。これにより、情報確認に要する時間が大幅に短縮され、業務効率が向上しました。
2. 根拠を示す生成AIの活用
STiVの最大の特徴は、回答の根拠となる資料を提示することです。それにより、利用者は得られた情報の信憑性を自身で確認でき、安心して活用することができます。万が一、情報が存在しなかった場合には「情報がありません」と回答するため、いわゆるハルシネーション(事実に基づかない回答)を避けることができました。
3. 大規模展開によるコストメリット
約30名の社員による試行導入を経て、その効果が確認された後、STiVの特性を活かして、アカウント課金型サービスに比べてコストメリットが大きいことが分かったため、約1,000名規模での利用拡大が計画されています。
アズビルの担当者のコメント
アズビルのサービス部門では、STiVの導入により曖昧な記憶に頼ることなく、簡単に関連資料にアクセスできる環境を整えました。この結果、現場での効率化と安心感が向上したと話します。今後は、社内へのさらなる活用拡大を目指し、登録資料の更新・管理を続け、協力会社への展開も視野に入れています。
今後の展望
STiVは、製薬業界での知見を活かして開発され、高い正確性が求められる業務向けに進化してきました。アズビルでの導入事例は、STiVが製薬以外の業界でも適用可能であることを証明しています。ファンリードは、製造業など多岐にわたる業界のナレッジDXを促進するため、さらなる機能強化と導入支援を行っていく方針です。
まとめ
アズビルがSTiVを導入したことは、企業の業務スタイルを刷新し、効率的なナレッジマネジメントの実現に寄与する道を切り開きました。今後の展開に目が離せません。