ガザ地区に迫る緊急の危機
国際的なNGOであるジャパン・プラットフォーム(JPF)が、パレスチナのガザ地区における飢きんに対する緊急支援を発表しました。この支援の必要性が明らかになったのは、2025年8月22日の国連からの報告によるもので、人道危機が続くガザ地区では50万人以上が深刻な食糧不足に直面しているとされています。
この数年、ガザ地区の情勢は悪化の一途を辿り、特に子どもたちの栄養失調の状況が問題視されています。2024年7月には12,000人以上の子どもが重度の栄養失調と診断され、その数は今後さらに増える見込みです。現地では、9月末までに64万人以上が飢饉状態に直面すると予想されています。
食糧不足の深刻な実態
2023年には中東地域で初めて「飢きん」が公式に認識されました。この「飢きん」の状況は、極端な食料不足や、急性の栄養失調、さらには飢餓関連の死亡者の増加という三つの基準を満たすものと定義されています。ガザ地区の農地の98%がアクセス不可で、食料生産が著しく減少しているため、住民の9割が何度も避難を余儀なくされています。
JPFは2009年からガザ地区での支援を行っており、これまでに数々の活動を通じて、支援金として約40億円を積み上げてきました。新たに始まる「ガザ飢きん緊急支援」では、 必要な食料や水、生活必需品の提供を行います。
支援内容と寄付の方法
JPFによる支援期間は、活動開始から3ヶ月間で、対象地域はガザ地区内です。支援活動のために、1億5,000万円の予算が設定されていますが、 現地の情勢により、この金額では不足が予想されます。そのため、広く寄付をお願いしています。
寄付を希望される方は、銀行振込や郵便局を通じての寄付が可能です。以下に寄付先の詳細を記載します。
- - 銀行名:三菱UFJ銀行(口座名義:特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム)
- - 振込先:普通口座1775062
- - ゆうちょ銀行:記号と番号00120-8-140888(口座名義:特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム)
寄付の際は、通信欄に「ガザ飢きん緊急支援」と明記してください。
オンライン説明会の開催
また、JPFでは「ガザ飢きん緊急支援」のオンライン説明会を9月5日(金)14:00から開催します。この説明会では、既にガザで支援活動を行っているNGO(パレスチナ子どものキャンペーン、パルシック、ピースウィンズ・ジャパン)の活動報告や、支援活動の見通しをお伝えします。
参加希望者は、JPFの公式サイトから事前に申し込みを行ってください。参加費は無料です。これを機に、ガザ地区の現状を知り、支援の輪を広げる一助となればと思います。
締めくくり
私たち一人ひとりの力が、ガザ地域の人々にとって大きな希望となります。この緊急支援に是非ご協力をお願いいたします。ガザ地区の人々とともに、私たちができる支援を実現しましょう。