AIによる新しい消費行動「AIdentity消費」の実態とは?
最近、AI技術の進化に伴い、新たな消費行動が生まれています。それが「AIdentity消費」という概念で、伊藤忠ファッションシステム(ifs)が提唱したものです。これは、AIとの対話を通じて、自分自身のアイデンティティに合った商品やサービスを選ぶ新しい利益の形を指しています。
AI時代の消費行動に関する調査結果
ifsは、20~60代を対象にした社会生活者1,062名を対象に、「AI時代の消費の楽しみ」というテーマで独自の調査を実施しました。結果の中で特筆すべき点は、20~30代の約3人に1人が「全ての買い物をAIに任せたい」と考えているということです。しかし一方で、衣服などの選択肢には、「自分で選びたい」という声も多数聞かれます。これは、「自分らしさ」や「自分のセンス」を重視する若い世代の意識を反映した結果です。
3つの調査ポイント
1. AIに対する肯定的な意見
調査によると、3.11以降に生まれた世代(29~39歳)やコロナ世代(21~29歳)の約31.4%と30.2%が、「AIによる自動決済に肯定的」と答えています。これにより、AIが消費者のパートナーとしての役割を果たすことが期待されるようになってきました。
2. リアル店舗の重要性
調査結果では、若い消費者が「スタッフとの会話を楽しむ」や「店舗の体験にワクワクする」との意見が多く見られます。これは、効率化が進むAI時代においても、リアル店舗が提供する「体験」や「人とのつながり」が依然として重要であることを示しています。
3. 信頼性の要因
全世代によって最も信頼される情報源は「身近な人のおすすめ」であり、特に若い世代では「AIやインフルエンサーによる共感」が信頼形成に寄与していることが明らかとなりました。これは、AIとの距離感や情報源との共感が、消費者の信頼に大きく影響することを示しています。
AIdentity消費の中身
金銭的な決定をAIに任せる一方で、消費者自身は依然として「自分で選ぶ楽しみ」を求める傾向が強いことが分かりました。特に衣服に関しては、自分らしさを大切にし、「自分のセンスで選びたい」といった意見が多く見受けられました。
そうした趣向から、ifsではこの新たな消費行動を「AIdentity消費」と名付けています。これは、AIを単なる利便性のツールとして利用するのではなく、自己理解を深めるためのパートナーとして活用することを意味します。
AIとの対話を活用することで、消費者は自身の価値観やアイデンティティにマッチした商品を選ぶことができ、その過程が新たな「選ぶ楽しみ」につながると考えています。
まとめ
AI技術の進展により消費行動のあり方が変わりつつある現代。同時に、消費者の「選ぶ楽しみ」は依然として重要であり、AIとの対話を通じて自己理解を深め、新たな消費行動が形成されていくことが期待されます。
この調査結果に興味がある方は、さらに詳細なレポートが公開されていますので、そちらもぜひご覧ください。