松坂屋名古屋店改装にリサイクル石膏ボードが採用！

松坂屋名古屋店が選んだ未来の建材

名古屋の象徴的存在である松坂屋名古屋店が、改装工事に「チヨダサーキュラーせっこうボード」を採用しました。この画期的なボードは、廃石膏ボード由来の100%リサイクル石膏を用いており、環境への影響を最小限に抑える取り組みの一環です。2025年4月から8月にかけて行われる改装工事で、松坂屋名古屋店は、廃棄物削減と温室効果ガス排出量の大幅な削減を実現します。

建設廃棄物の問題

現在、国内での石膏ボードの廃棄量は年々増加し、2023年には200万トンに達すると予測されています。このままでは、2047年には300万トンを超える見込みです。さらにリサイクル率が低く、廃棄物の処理場も逼迫しているため、現在の資源の有効活用が求められています。実際、火力発電所からの副産物も減少しており、石膏原料は海外からの輸入に依存しています。そのため、廃石膏ボードの再利用が急務となっているのです。

チヨダサーキュラーせっこうボードの特性

このボードは、製造プロセスにおいて、木質バイオマスボイラーや再生可能エネルギーを利用しており、結果としてカーボンニュートラルを達成しています。具体的には、従来の石膏ボードと比較して、ガス排出量を63.3%も削減する効果があります。衛生面においても、埋立廃棄物を減少させるための優れた選択肢です。この持続可能な建材が、多くのプロジェクトで用いられ始めることでしょう。

循環型社会の実現に向けて

チヨダウーテ株式会社は、廃石膏ボードのリサイクルを促進することにより、次世代の建材開発の先駆者となっています。松坂屋名古屋店の改装工事では、解体された廃石膏ボードが再利用され、これによって新たなリサイクルのスキームが形成されます。グループ会社である株式会社トクヤマ・チヨダジプサムが、そのプロセスを担い、現場で発生した廃材を回収し、独自の再生技術を駆使して高品質の石膏ボードを製造します。

未来への希望

チヨダウーテは「CHIYODA VISION ZERO」という理念を持ち、完全リサイクル可能な建材の提供に力を入れています。この種の取り組みは、一時的な環境対策にとどまらず、持続可能な社会の実現に寄与する重要な一歩です。

今後も、チヨダウーテは製品の改善や技術革新を進め、サステナブルな社会構築に寄与していくことが期待されています。松坂屋名古屋店の選択が、さらなる業界の変革を促すことを願っています。