あすチャレ!スクールに新たな風が吹く
「あすチャレ!スクール」が10周年を迎え、新たに石原正治講師が車いすバスケットボールプログラムの講師としてデビューしました。このプログラムは、小・中・高・特別支援学校を対象にするパラスポーツ体験型出前授業であり、子どもたちに新たな挑戦の機会を提供することを目的としています。
石原講師の思い
石原講師は、自身がアスリートとして経験した夢の実現の方法や考え方を子どもたちに伝え、「失敗を恐れずにチャレンジする心」を育みたいという思いを語っています。彼は高校までバスケットボールを続け、17歳での事故を経て車いすユーザーとなった経験を活かし、現在はパラスポーツの表舞台で活躍しています。
プログラムの内容
「あすチャレ!スクール」は、参加する児童生徒に対しパラアスリートから直接ノウハウを学ぶことができる貴重な機会です。プログラムでは、車いすバスケットボールのデモンストレーションを通じて、子どもたちの興味を引き出し、実際にスポーツ体験を行うことで理解を深めます。さらに、石原講師による講話を通して、スポーツの素晴らしさや共生社会についての理解を促します。
このプログラムは2016年4月から始まり、現在までに2,607回、29万人以上の児童生徒が参加しています。これまでに多くの学校で実施されており、石原講師の参加によってさらなる広がりが期待されます。
石原講師の経歴
石原正治講師は17歳でのオートバイ事故をきっかけに車いす生活を始めましたが、高校時代のバスケットボールへの情熱は失われず、リハビリを経て車いすバスケットボールに挑戦。2000年のシドニーパラリンピックに日本代表として出場し、2016年からはパラ・パワーリフティングに転向するなど、多様なスポーツでその技術を磨いてきました。現在は88kg級レジェンドクラスの日本記録を保持しているという輝かしい実績も持っています。
未来の展望
また、2025年には「パラサポ!インクルーシブ運動会」など新たなプログラムが導入され、児童生徒たちにインクルーシブな環境での体験を提供することが計画されています。石原講師もこの取り組みを重視し、次世代を担う子どもたちにとっての可能性を広げるお手伝いをする意欲を示しています。
共生社会の実現に向けて
日本財団パラスポーツサポートセンターは、DE&I(多様性、公平性、包含性)を重視した教育プログラムを全国各地で展開し、誰もが活躍できる社会を目指しています。「あすチャレ!」プログラムはその一環で、障がい者に対する理解を深める活動を続けています。
今後も、石原正治講師をはじめとする多くのパラアスリートが参加する「車いすバスケットボールプログラム」を通じて、各学校での体験授業が行われることとなります。これは、次世代の育成や共生社会の理解促進に大きく寄与することでしょう。
まとめ
今回は、「あすチャレ!スクール」の新たな動きと、石原正治講師が持つ熱意についてご紹介しました。今後も、彼の活動が多くの子どもたちに刺激を与え、夢を実現する手助けとなることを期待しています。これからの展開から目が離せません!