旅の思い出を未来へつなぐ芝パークホテルの新たな試み
芝パークホテルは、毎年恒例のルーム・トゥ・リード・ジャパンの「ブックバトンプロジェクト」に参加し、今年もさらなる支援の輪を広げています。このプロジェクトでは、宿泊客や従業員から寄贈された本を用いてホテル館内にブックツリーを展示し、展示後にその本が売却されることで得られた収益が、教育の機会が限られた地域に暮らす子どもたちに届けられます。具体的には、世界中の低所得地域の子どもたちへの教育支援として、ルーム・トゥ・リード・ジャパンに寄付される仕組みです。
ブックバトンプロジェクトの背景
芝パークホテルがこのプロジェクトに参加するのは、2025年で4回目となります。参加の背景には、同ホテルがライブラリーホテルとして約1,500冊の書籍を所有していることがあります。宿泊客が本を通じて楽しむだけでなく、社会貢献にもつながるこの取り組みは、多くの本好きなお客様からも支持を受けています。
今年の寄付募集は、例年よりも期間が拡大され、6月10日から11月14日まで行われます。「1冊だけでも寄付できるの?」といった疑問を抱く方にも安心してもらえるように、1冊からの寄付を歓迎しています。旅先での思い出の本がある方は、ぜひ寄付を検討してください。
寄付方法とスケジュール
寄付は、芝パークホテルの1階に設置された回収ボックスに持ち込むことができるほか、郵送でも受け付けています。ただし、郵送の場合は寄付が必着となっているため注意が必要です。寄付対象となる本はISBN番号を持つ書籍であり、古い雑誌や百科事典、一部のコミックは対象外となります。
寄付から展示、売上寄付までのスケジュールは以下の通りです。
- - 6月10日:寄付募集開始
- - 11月14日:寄付募集締切
- - 11月21日頃:ブックツリー展示開始
- - 12月26日:ブックツリーをお正月仕様に変更
- - 2026年1月中旬:展示終了、バリューブックスへの買い取り依頼
ルーム・トゥ・リードとは?
ルーム・トゥ・リードは、教育が未来を形作るという信念のもと、2000年に設立されたNPO法人です。彼らは、世界中の子どもたちに教育の機会を提供するために、幅広いプログラムを展開しています。この取り組みにおいて、1,500冊以上の本を寄付することで、2024年度の寄付金額は118,333円に達しました。これは、現地語の児童書約788冊に相当します。
芝パークホテルが提供する文化体験
芝パークホテルでは、旅行者向けの宿泊施設としての役割を果たす中で、文化体験イベントも開催しています。金継ぎ体験や呈茶など、多岐にわたるイベントを通じて、地域の文化を広め、旅の思い出を深める機会を提供しています。2024年には、銀座蔦屋書店が選定した約1,500冊の書籍を楽しむことができるスペースも完備。多様な料理を楽しめるレストランもあり、宿泊客にとって快適で魅力的な滞在を実現する努力をしています。
今後の取り組みにもぜひご注目ください。旅の思い出を未来の子どもたちの教育支援に変える、芝パークホテルのブックバトンプロジェクト。今年の夏、あなたも参加してみませんか?