東京海洋大学に新設される商船三井賞
次世代の海洋人材育成を目指す東京海洋大学において、2025年12月20日に開催される「ビジネスプラン・コンテスト 2025」にて新たに「商船三井賞」が設立されることが発表されました。この賞は、株式会社商船三井とその子会社である株式会社MOL PLUSによって支援されるもので、海洋分野での新規事業創出に挑む学生たちの活動を促進することを目的としています。
商船三井賞の目的
商船三井賞は、特に海洋部門において創意工夫を凝らし、実行力のあるビジネスプランを持つ学生グループを支援することを意図しています。受賞者には、100万円相当の賞金が提供され、実証試験やトライアルに必要な資金として活用できるとされています。これは、学生が海洋業界での起業やその後の社会実装を目指す際の大きな助けとなることでしょう。
企業からの伴走支援
MOL PLUSは、商船三井賞を受賞したチームに対し、ただ賞金を授与するだけでなく、実証過程における助言や事業化に向けた相談にも応じる伴走支援を行います。このような手厚いサポートが、学生たちの挑戦をより具体的な形に結びつける大きな力となるでしょう。
学生のアイデアを評価
昨年度MOL PLUSは、このコンテストに審査員として参加し、学生が持つ無限の発想力に感銘を受けました。今年度はその経験を元に、学生がさらなる挑戦をできるようにと商船三井賞の設立を決定しました。受賞することで得られる支援は、次世代の海洋人材を育てるための重要なステップとなります。
海洋事業の未来を見据えて
商船三井グループは、海運や物流、海洋事業にとどまらず、広範な領域でスタートアップとの協業による新規事業創出に取り組んでいます。特に、海運・海洋事業分野における新規事業推進に関わる人材育成が求められる中、同大学との連携を進めることで、実際のビジネスでの成功に結びつける道筋を模索していきます。また、アントレプレナーシップに関連する授業やコンテストの審査員を務めるなど、具体的な連携を通じて、未来の海洋ビジネスに必要な人材の育成を支援していく姿勢が示されています。
教育機関との連携
商船三井グループは、今後も教育機関との密接な連携を通じて、次世代の海洋人材育成に寄与していく意向を表明しています。海洋分野における新しいアイデアや技術が、今後どのように実現化されるのか、そして、次世代の挑戦者たちがどのように育っていくのかは、非常に楽しみです。新設された商船三井賞が、未来の海洋を切り開く人材の育成に寄与することを期待しています。