Sony Bank WALLETの利用動向調査
ソニー銀行が発表した2024年の「Sony Bank WALLET」の利用動向調査に注目が集まっています。この調査では、約126万件の口座を対象に、利用実態が分析されました。特に目を引くのは、ユーザー層や使い方に見られる独特の傾向です。
主なユーザー層は30~50代
調査結果によると、Sony Bank WALLETのメインユーザーは30代から50代の世代に集中しています。この世代の中では、40代が最多で23.5%、次いで50代の22.4%、そして30代が21.4%と続いています。これに対して、15歳から29歳の若者は16.7%を占め、60代や70代のユーザーも16%いることがわかりました。幅広い年代に利用されていることが確認でき、特に中堅世代が多いことが際立っています。
利用額の傾向
一回あたりの利用額についても興味深い数字が示されています。全世代の中で最も多いのは「500円以上3,000円未満」で、52.1%を占めており、日常的な少額決済に適していることが伺えます。次いで「3,000円以上5,000円未満」が23.9%、また「5,000円以上10,000円未満」は16%と、比較的少額の決済で活用されていることがわかります。この点は、デビットカードとしての特徴を生かし、即時引落が可能なため、日常的に使いやすいといえるでしょう。
若年層の非接触決済急増
興味深いのは、非接触決済に関する傾向です。2024年の調査では、15歳から19歳の若年層における非接触決済の利用割合が50.7%と高く、特にこの世代は決済の際に時間を重視していることが明らかになりました。タッチ決済への対応を初めて実施したのが2019年9月、さらに2025年からはApple Payにも対応することが発表されています。これらの進展により、非接触決済の利用が拡大している理由も示唆されています。
年末の利用額が急増する理由
また、月ごとの利用状況も興味深いです。特に12月の利用額が最も多く、これはボーナス支給による購買意欲の高まりや、クリスマス・忘年会などのイベントによる出費が増加するためだと考えられます。デビットカードの特徴として、即時引落が可能で使い過ぎの心配が少ないことから、年末年始の特別な支出シーンで頼りにされているようです。
海外関連の決済が特徴的な20代
海外での利用も注目されています。Sony Bank WALLETの海外関連の決済回数は、最も多く20代の利用が37.2%を占めました。国際ブランドであるVisaを活用できることから、特にこの世代が旅行時に多く利用していることがわかります。さらに、海外ATMで現地通貨を引き出せるなどの利便性も、若年層が支持する要因となっています。
まとめ
Sony Bank WALLETの調査によると、幅広い世代に受け入れられ、特に中堅世代や若年層が変わらず利用していることが確認されました。日常使用から特殊な支出までカバーできるこのデビットカードは、特に非接触決済の進化と共にさらなる普及が期待されます。今後の動向に目が離せません。