日本酒の未来がここに!ナオライがグランプリ受賞の訳とは
広島発の酒蔵再生ベンチャー「ナオライ」が、TBS系の人気番組『がっちりマンデー!!』の地方イベント「儲かりビジネスアワード in 広島」で最優秀賞を獲得しました。この受賞は、ナオライが日本酒を蒸留し高付加価値の新しいお酒「浄酎(JOCHU)」を生産・販売する独自のビジネスモデルが評価されたことによるものです。地元の酒蔵と連携し、特許技術「低温浄溜®」を駆使している点が特に注目されています。
受賞の背景
2025年8月30日、広島県民文化センターにて開催されたこのイベントでは、広島に拠点を置く33社から選ばれた5社が事業プレゼンテーションを行いました。ナオライのプレゼンテーションは、酒蔵の再生と地域産業の持続可能なモデルとして審査員から高評価を得た結果、堂々のグランプリとなりました。審査員には日本酒の名酒「獺祭」を代表する桜井博志氏や日本交通、株式会社タイミーの代表が参加しており、その厳しい審査を通過したことは大きな栄誉です。
ナオライの独自技術
ナオライが生産する「浄酎」は、厳選した純米酒を独自の「低温浄溜®」技術で蒸留しています。この方法では、熱をできる限り加えずに酒を蒸留することで、日本酒由来の豊かな香りや風味をそのまま凝縮した高付加価値なスピリッツを生み出しています。そのため、浄酎はアルコール度数41度ながらもまろやかで奥深い味わいを持ち、熟成によってさらに深みが増すため、長期保存や海外輸出に向いています。
地域との共生モデル
ナオライは「浄酎モデル」と名付けた持続可能な仕組みを通じて、地域の酒蔵と協力しており、酒蔵にとっての新たな収益源を提供しています。このプロジェクトによって雇用の創出や観光誘致、地域ブランディングも進めており、地元との共生が強調されています。2026年には全国に8つの拠点、2028年には47拠点を目指し、約600の酒蔵と連携を図る計画が千丈に進行中です。
審査員からの高い評価
ナオライが手がける「浄酎」事業は、世界的に拡大する蒸留酒市場において新たな挑戦と見なされ、大きな可能性を秘めていると評価されています。審査員は、ナオライのビジネスモデルが独自性を持ち、焼酎やウイスキーとは異なる新しいカテゴリーを創出するパワーがあると指摘しました。さらに、ナイトシーンなど幅広い消費シーンへの展開余地も期待されています。
代表・三宅紘一郎の思い
ナオライの代表取締役三宅紘一郎は、「浄酎事業を発表できることに感謝し、酒蔵や地域が再生していくモデルになるよう努めていく」とコメントしています。今後の更なる発展に向けて、全国の酒蔵との連携を深め、新しい形の酒文化を創り上げていくことが期待されています。
期間限定ショップのご案内
ナオライは、2025年10月29日から12月1日まで、東京・銀座の「GINZA SIX」の地下2階にて期間限定ショップを展開します。広島・神石高原で育まれた「浄酎 -JOCHU-」をはじめ、各地の酒蔵とコラボした新たな試みも展示販売します。あたらしい形の日本酒との出会いを楽しめるこの機会をお見逃しなく。
会社概要
ナオライ株式会社は2015年に設立され、広島県呉市三角島に本社を構えています。社員数は現在11名で、今後の拡大に向けて多様な事業展開を進めています。酒文化の維持・発展に向けた取り組みを積極的に行い、地域の活性化を図ります。
詳しい情報は公式サイトやSNSを通じて発信しており、メディア関係者からの取材も受け付けています。