国立新美術館でのies designエキシビジョン「うしろのしょうめん」
2025年9月25日から11月24日まで、国立新美術館のB1フロアにあるSFT GALLERYで、独特な感性を持つアパレルデザイナー「ies design」の exhibition「うしろのしょうめん」が開催されます。この展示は、作家のなからい みきによる、妖怪や面をモチーフにした財布「マメポ®︎」を中心に展開されます。
「マメポ」は、日常使いができるデザインとして、特に耐久性と機能性に優れた財布です。デニム素材を活かし、ポケットにぴったり収まる手触りの良い大きさを実現。カードや鍵、お金をコンパクトにまとめられる便利さを追求しています。
この展示では、特別に制作された大きなレザーアートや、製作過程のスケッチ、道具などが展示され、来場者はその創作過程に触れることができます。その中でも注目すべきは、作家が生み出した独特の妖怪「霞渦目(かごめ)」です。このキャラクターは、夕暮れ時の暗闇で想像した恐ろしいものを具象化した存在で、来場者への注意喚起として名付けられました。
「こわいもの」というテーマは、古今東西問わず人を惹きつける不思議な魅力があります。日本の伝承や文化からインスパイアを受けたデザインは、一見恐ろしげに見えても、どこか親しみやすいフォルムを持っています。妖怪や伝説をモチーフにした作品は、観る者にどこか温かさを感じさせ、愛着を持たれることでしょう。
展示されるマメポは、実際に手にとって体験でき、長く愛用できるデザイン。もっとも、展示期間中は実際に購入することも可能です。これにより、ただのアートとして楽しむだけでなく、実生活の中に妖怪の世界を取り入れることができる、ユニークな体験を提供します。
また、展示室には「煙猫(けむりねこ)」や「没土(ぼっち)」といった、他の妖怪たちも登場します。煙猫は、見えないところに消えてしまう猫を表現し、没土は孤独感を与える存在として描かれています。それぞれの妖怪には、過去からやってきたストーリーがあり、その背景を知ることでより一層深い理解が得られることでしょう。
このエキシビジョンは、単なるアートイベントを超えて、日本の文化と現代のアートが融合した芸術祭とも言えます。クリエイターたちの創造的な視野を感じることで、自身の感性を豊かにするきっかけとなるでしょう。
開催情報
- - タイトル: ies design exhibitionうしろのしょうめん
- - 開催期間: 2025年9月25日(木)~2025年11月24日(火)
- - 開催場所: 国立新美術館 B1 スーベニアフロムトーキョー SFT GALLERY
- - 営業時間: 10:00 - 18:00(毎週金・土曜日は20:00まで)
- - 定休日: 毎週火曜日
この貴重な機会をお楽しみください。鬼や妖怪、そして日常の便利さと愛着を兼ね備えた「マメポ」に出会えるチャンスです。日本的な美意識を感じるこのイベントに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。