AIエージェント×AXフォーラム ~サイバーセキュリティ~ 開催レポート
5月21日、東京都港区のAIデータ社がサイバーセキュリティに関するAIエージェント×AXフォーラムを開催しました。このフォーラムは、生成AIの普及によって進化するサイバー攻撃に対抗するための新戦略を探るもので、企業には重要な指針が示されました。
セッションの内容
セッション1: 経営判断と実行能力の2レイヤー戦略
AOSグループの佐々木氏は、サイバーセキュリティを単なるITの問題として捉えるのではなく、経営上の重要な課題と位置づけました。近年のサイバー攻撃は企業の価値に深刻な影響を及ぼしているため、何を守るかの経営判断と、それを実行に移すための戦略が必要であると提言しました。AIを活用することで、迅速な復旧体制の構築が可能であることが強調されました。
セッション2: 自動車・ロボット研究からの最新動向
VicOneの原氏が登壇し、フィジカルAI領域におけるサイバーセキュリティの現状を解説しました。AIを標的にした攻撃やAIエージェントの悪用が増加しており、AIによる防御が求められる時代に入っているとのことでした。AIを駆使した防御策が、攻撃の脅威に対抗する鍵となるという見解が共有されました。
セッション3: AI InfraSec on IDXによる実演
AIデータ社の志田氏は、「AI InfraSec on IDX」を用いたリアルタイムデモを行い、複数のAIがリスク評価を実施する仕組みを紹介。サイバーセキュリティが企業競争力を支える側面もある中で、経営と現場の連携が重要であることが示されました。
セッション4: AIトラストの設計
株式会社サイバーセキュリティクラウドの渡辺氏は、AIの活用が急速に進む一方で、ガバナンスが追いついていない現状を指摘しました。「最小権限」など五つの原則に基づいたAIガバナンスの重要性が説明され、ルールの整備が不可欠であると結論づけられました。
セッション5: 攻撃自動化の現状
レオンテクノロジーの守井氏は、生成AIを利用したサイバー攻撃の自動化について解説しました。攻撃者もAIを活用しているため、従来のセキュリティ対策では不十分であり、資産管理やログ監視が基盤になっている点が指摘されました。
セッション6: ゼロトラスト化の可能性
ベリフィケーションテクノロジーの竹内氏が、古い医療・産業機器のサイバーセキュリティ課題を扱い、「SA1」の不可視化テクノロジーが解決策となることを示しました。ゼロトラストアプローチによって、amage-freeな環境を実現することが可能です。
セッション7: フォレンジックの活用
リーガルデータの森田氏は、サイバーインシデントの初動対応におけるフォレンジックの重要性を強調しました。ログデータによる調査が経営判断に役立つことが具体的に示され、事前の準備が被害を未然に防ぐことが強調されました。
特別セッション
最後に、登壇者同士でのパネルディスカッションが行われ、AIによる攻撃や防御の高度化、フィジカルAIのリスク、データ管理の重要性などが議論されました。AIの活用が進むほどリスクマネジメントの重要性も増すという認識が共通した点です。
このフォーラムを通じて、企業がサイバーセキュリティをどう捉え、どう対応していくべきかの指針が示されたことは、大変意義深いものでした。AIとデータの融合が、新たな競争力を生む時代に突入しています。次回のフォーラムも見逃せません!