社会起業家の成長を支援する「社会起業塾」の新たな挑戦
NPO法人ETIC.が手掛ける「社会起業塾」は、社会課題の解決を目指し、次世代の起業家たちを支えるプログラムです。設立から20年以上にわたり、社会起業家が互いに競い合い、切磋琢磨できる環境を整えながら、彼らの成長に繋がる支援を行ってきました。環境づくりを通じて、人々の力を引き出し、クリエイティブな発想を育む場としての役割を果たしています。
社会起業塾の歴史とミッション
2002年にETIC.とNECの共同プロジェクトからスタートした社会起業塾は、現在複数の企業との協働を巻き込み、様々なステークホルダーと連携しながら社会課題解決のエコシステムの形成を目指しています。ここでは、スポンサー企業が起業家を支援するだけでなく、各社のリソースと連携し、新たな価値創造の場を提供しています。卒塾後も多くの起業家がパートナー企業と協力し、成功を収める事例が増えています。
新コースの導入と内容
2025年度からは、社会起業塾がこれまでの一律型の支援スタイルを見直し、個々の起業家のニーズに応じた2コース体制が導入されます。新たにスタートするのは以下の2つのコースです。
スタートアップコース
対象: 創業期の社会起業家
内容: 自身のビジョンの具体化と事業仮説の検証を行い、具体的な方策を見出すことをテーマに、合宿型の研修や先輩起業家によるメンタリングが行われます。
スケジュール: 2025年9月から2026年3月まで。
特別選抜制度: 一部塾生は「NEC社会起業塾生」と「花王社会起業塾生」として、特別な共創の機会を得ることが可能です。
インパクトコース
対象: 成長期またはその準備をしている社会起業家
内容: 経営チームを作り、取り組む社会課題に向き合うことで、ビジョンや成長戦略を見直し、具体的な成果を上げることを目指します。こちらも合宿研修やメンタリングがあり、共創セッションを通じて実践的な学びが得られます。
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スケジュール: 2025年10月から2026年3月まで。
新しい共創プログラム
更に、本年度からは企業の社員が「サポーター」として社会起業家に寄り添い、共に学び合う仕組みを導入します。このプログラムでは、企業社員も積極的に社会課題を理解し、協力することで、相互のエンゲージメント向上が期待されています。提供されるプログラムには、ワークショップや共創セッション、最終発表会(DemoDay)への参加が含まれ、参加者同士とのネットワークも広がります。
今後の展望
社会起業塾は、多様な業種や規模の企業との連携を視野に入れ、社会全体をつなぐ共創のプラットフォームとして進化し続けます。これにより、社会課題解決に向けたネットワークを拡充し、多くの起業家たちが新たな挑戦を行う場としての役割を果たします。起業家にとっての新たな可能性が広がるこの機会を、ぜひお見逃しなく!
詳細については、社会起業塾の公式ウェブサイトをご覧ください。