アスマーク、マーケティングリサーチの新時代を切り開く
株式会社アスマーク(代表取締役:町田 正一)は、生成AIと自然言語処理技術を駆使した「調査プロセス全自動化プラットフォーム」に関し、特許を出願しました。このプラットフォームは、マーケティングリサーチ業界における調査プロセスの効率化と品質の向上を図るものです。
特許出願の背景と目的
従来のマーケティングリサーチでは、調査票の作成からデータ分析まで多くの手作業が必要でした。このプロセスは、膨大な時間を要し、熟練者による属人化が問題とされていました。アスマークが長年抱えていた課題を解決するため、生成AIを活用した革新的なソリューションを開発し、特許出願に至ったのです。
特に、調査票をWebアンケート化するには、年間12,800時間もの作業工数が発生していました。この膨大な作業を自動化することで、調査設計から分析・レポート作成を一気通貫で行うことが可能になります。これにより、リサーチ業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することを目指しています。
特許技術の概要
今回、アスマークが出願した特許は、プラットフォームのコアとなる二つの革新的技術に関するものです。
1.
生成AIを用いた調査票自動変換システム: 自然言語処理を駆使し、調査票の文脈をAIが解析し、Webアンケートフォームを自動生成します。これにより、手動の変換作業が不要となります。
2.
分岐条件自動生成方法: 調査票に記載された複雑な条件をAIが解析し、動的な質問フローを自動構築します。この仕組みにより、品質の高い調査設計を可能にし、ヒューマンエラーを低減させます。
本技術がもたらす効果
この新たな技術を導入することで、マーケティングリサーチの品質、速度、コスト効率が劇的に向上します。
- - 生産性の向上: 手作業による工程の自動化により、作業時間が最大70%も削減されます。
- - データ品質の向上: ヒューマンエラー率を最大90%も削減し、より信頼性の高いデータを提供します。
- - 業務の属人化解消: 専門的なスキルがなくても、高品質なリサーチが可能となり、組織全体の効率が向上します。
これにより、顧客のビジネス成果を最大化し、戦略立案に充てる時間を生み出します。
事業展開の方針
アスマークは、今回の特許技術を事業化するための段階的な戦略を立てています。第一段階では自社業務への全面的な導入を行い、技術の実証と効率化を追求します。次に、一部のパートナー企業に対して限定的な提供を始め、市場のニーズに応じてサービスを最適化していきます。最終的には、この技術をSaaSプラットフォームとして展開し、国内外の調査会社に広く提供する計画です。
アスマークはリサーチ業界の生産性向上に貢献するリーディングカンパニーを目指し、AIなどの先端技術への投資を積極的に行っていきます。今回の特許出願は、この未来に向けた重要なステップです。