StartPassがスタートアップ支援を新たなステージへ
株式会社StartPass(以下、StartPass)は、2025年11月にプレシリーズAラウンドにおいて2.2億円を調達したことを発表しました。この資金調達をきっかけに、これまでの事業をリブランディングし「スタートアップ経営企画室 StartPass」として新たな一歩を踏み出しました。これは、スタートアップの経営支援の新しい形を提供し、日本のスタートアップエコシステムの基盤を強化する取り組みです。
資金調達の背景と市場の課題
スタートアップの初期段階では、創業者が多くの役割を担う必要があります。プロダクト開発から顧客開拓、さらには資金調達まで、あらゆる判断が創業者の手に委ねられています。そのため、これらの活動がバックグラウンドとなり、戦略的な成長準備が後回しになってしまう現実があります。特に、プロダクトと市場のフィット感が定まらないうちに資金調達を行う場合、多くのファウンダーが焦りから「量」の追求に走りがちです。これにより、肝心の経営準備が整わず、結果として成長が“不安定”になるリスクも考えられます。
StartPassはこの問題を解決するべく、スタートアップの成長準備をデータとプロセスでサポートし、より効率的な経営を促進することを目指しています。したがって、ただの急成長ではなく、構造的な成長を見据えた経営基盤を構築することが重要です。
StartPassのこれまでの成績
StartPassは2022年から「経営加速クラウド」の提供を開始し、すでに1,000社を超えるスタートアップにサービスを展開しています。このプログラムは、様々なSaaS企業との連携を通じて、経営基盤の強化を実現しています。2025年までに、StartPassのサービスを利用しているスタートアップが、日本国内で資金調達を行った企業の約7%を占める見込みです。
特に「Growth-Pass」プログラムでは、資金調達を目指すユーザーの44%が、3ヶ月以内に出資内諾を受ける高い成功率を誇っています。また、CxOマッチングプラットフォーム「CxO-Pass」には500名以上のCxO候補者が登録しており、スタートアップの採用、調達、提携の実現をバックアップしています。
新たな経営企画室「StartPass」
新たに設立された「スタートアップ経営企画室」は、スタートアップに特化した“攻めの経営支援”を行います。月額1万円から導入できる「経営加速クラウド」は、さらに多くのファウンダーが日常の経営課題に専念できる環境を整える役割を果たします。
投資家の支持
リード投資家であるモバイル・インターネットキャピタル(MIC)は、StartPassの取り組みを高く評価しています。同社の代表取締役社長、元木新氏は、StartPassが持続的成長を支えるインフラとしての役割を果たすことを期待しており、業界のさらなる発展に向けた取り組みを支援する意向を示しています。
ウェビナー開催の告知
StartPassは、創業初期のスタートアップを対象に、会計を整える重要性について解説するオンラインセミナーを開催します。数字による経営の信頼性が、投資家との信頼構築や成長のスピードにどのように影響するかを学ぶ良い機会となるでしょう。
このセミナーは11月11日に開催され、参加者は会計業務の効率化や数字管理の重要性について理解を深めることができます。
会社概要
StartPassは、2021年に設立された企業で、東京都新宿区に本社を置き、スタートアップの経営支援を専門に行っています。今後も、日本のスタートアップエコシステムの発展に大きな役割を果たすことが期待されます。