岐阜公園が新たに生まれ変わる「岐阜城楽市」がオープン

岐阜公園が新たに誕生した「岐阜城楽市」

岐阜市の中心部に位置する岐阜公園が、注目の観光拠点「岐阜城楽市」として生まれ変わりました。このプロジェクトは、株式会社船場が手掛け、『岐阜を嗜み、おもてなしを堪能する』というコンセプトのもと、地域の歴史と商業を融合させた滞在型観光の拠点を提供することを目的としています。

新たなるモデルを目指して

従来の岐阜公園は、年間100万人が訪れる観光スポットでありながら、周辺に商業施設や滞在できる場所が少なく、来訪者の大部分が短時間で立ち去るという課題がありました。船場は「岐阜公園官民連携にぎわい創出事業」に参画し、来訪者に対しての「おもてなし」を強化しつつ、地域住民のシビックプライドの向上を目指した公園計画を提案しました。

この計画では、かつての「楽市楽座」の精神を蘇らせ、交流が生まれる滞在型の観光拠点に変貌しました。開放的なロケーションを最大限に活かし、コミュニケーションを促進する多様な空間を設計。観光客だけでなく、地元の人々にも愛される「まちのランドマーク」を目指しています。

おもてなしの空間

リニューアル後、岐阜公園には賑わいをもたらす店舗や自然豊かな庭園、心地よい水辺が調和した芝生広場が設置されました。この中心エリアでは、来訪者が互いに触れ合い、休息しながら文化を楽しむ場が提供されています。特に、岐阜県の地域食材を活用した11店舗が立ち並び、地元ならではの味覚を楽しむことができる食べ歩きも魅力の一つです。

歴史を感じる景観

さらに、プロジェクトは歴史資源や自然を景観の中に融合させることも重視しています。園路を中心にした平屋の木造建築物を分散配置することで、戦国時代の城下町の雰囲気を再現し、岐阜城や金華山などの観光名所が一望できる位置にも設計されています。地元素材を使用した温もりのある環境が整えられ、地域文化を感じることができる空間が広がります。